
なにもない部屋をひとつ借り、「1日にひとつだけものを増やしていい」というルールで始めた、100日間のチャレンジ。(電気、ガス、水道といったライフラインや、食料、最低限の衣類などは初期装備)
3日経ったところで、とにかくバスタオルが無いと困る!となった藤岡さん…。
藤岡みなみさんの、文庫新刊『ふやすミニマリスト 所持品ゼロから1日1つだけモノをふやす生活』より。
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4日目 バスタオル

顔が、髪が、身体が、拭ける!拭ける喜び!! 念願のタオル。念願すぎて、普段はお風呂上がりもフェイスタオル派だったのに勢い余ってバスタオルにしてしまった。でもこれzは畳めば枕、寒い時にはブランケットになるから最高なのだ。
枕、本当はほしかったんだよなあ。初日は枕がなくてもいけるなと思っていたけれど、夜中に無意識に枕を探している自分に気づいた。
最近肌寒くなってきたのでちょっとかけるものがあるのは嬉しい。頭から被った時の安心感にも注目したい。人間にはきっと、「なんらかの布に包まれたい」という生理的な欲求がある。
5日目 パーカーワンピース

タオルをかけて寝たものの夜中は寒かったので、明日は絶対にもう少しあたたかい服が必要だと思った。
今年の初め頃、ユニクロで買ったくすみピンクのパーカーワンピース。気に入っている。フードもポケットもついてい
るなんて今思えば機能的すぎる。両側にポケットがついているということは、もう小さい鞄をとつゲットしたのと同じだ。今の私にはもったいないぐらい。入れるもの持ってないし。あるとしたらどんぐり。そしてやっぱりワンピースは1枚で完結するから嬉しい。
でも、洗濯で問題が出てくる。パーカーワンピはわりとゴツいので水気を絞るのも大変だし乾きづらそうだ。初期装備のTシャツワンピを手洗いして干す(浴室乾燥機は家の付属品だからセーフだと思っている)時も、ちょっとしわしわになって困っていた。私の技術のなさもあるけれど、これは手洗いを続けると傷むんじゃないかなって感じがする。近い将来、洗濯機を選ぶ必要があるだろう。
6日目 MacBооk

「リモート親戚のつどい」があったためパソコンを解禁。でもそろそろ一旦この日々を記録したかったところだし、ちょうどよかった。
「リモート親戚のつどい」とは、毎年お盆に祖父母の家に集まっていたけれど、今年は難しいねえということから開発された「リ
モートお盆」の続編である。楽しかったから月イチくらいにしよう、となった。人が集まりにくいコロナ禍、インターネットがあって本当によかった。
パソコンをゲットしたら俄然、机がほしくなった。モノはモノを呼ぶ。もともとパソコンでスマホみたいにだらだらとネットサーフィンをする習慣はなかったから、これからも上手な付き合い方ができると信じたい。もう少しスマホなしで無の感じ、心静かな感じを味わっていたい。
(つづく)
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ふやすミニマリスト 所持品ゼロから、1日1つだけモノをふやす生活

シンプルライフとはほど遠い生活をしていた著者が部屋を借り、所持品ほぼゼロの状態から、「1日1つ道具をふやす」という100日間のチャレンジを始める。1日目に敷布団、7日目に爪切り。スマホは果たして何日目!? 電子レンジは不要、タオルと毛布は心の必需品、大切なものの“普段使い”で幸福感が増す……など、生活の本質に迫る画期的な一冊。