
ママに許可なぞいるものか!
39歳11カ月で会社を辞め、40歳の誕生日にライターになり、42歳でエッセイ集『夢みるかかとにご飯つぶ』を出し、エッセイストになりました。そして、42歳11カ月の今日、新連載がNHK出版のnote「本がひらく」でスタートしました。
その名も、「ママも踊っていいかしらん!」
『夢みるかかとにご飯つぶ』を出してから、いろんなママからお手紙やDMをもらいました。「誰にも言ってないけど、私にも夢があります」「ママでも野望を持っていていいんだと思いました」はたまた、「夢ごはを読んでなにかしたくなって、資格の資料を取り寄せました」などなど。
みなさん、共通していたのは、「ママになったら、なんかそういうことしちゃいけないと思ってました」というところ。
「いいママじゃなきゃ」「自分のことは後回しにしなくちゃ」「でも仕事もがんばらなくちゃ」「身ぎれいにしておしゃれにして、キラキラじゃなくちゃ」「いつも楽しく笑ってなくちゃ」「自立した女性でいなくちゃ」……。
あるべきママ像にがんじがらめになって、自分で自分を窮屈にしている。
もちろん私もその一人です。
わかる。すごくわかる。なんか周りも自分もママへの期待値って高すぎるんだよな……。
だからこそ、みんなに、私に、「全肯定」を届けたいと思いました。
これは、「ママよ、大志を抱け!」というような自己啓発系のエッセイではありません。ママは夢みたっていいし、みなくたっていい。子育てに専念してもいいし、仕事をがんばったっていい。がんばれなくてもいいし、がむしゃらにやってもいい。ダサくてもいいし、しゃれのめしてもいい。
ただ、すべてのママに「YES」を届けたい。
じつは、はじめに考えた連載タイトルは、「ママも踊っていいわよね!」ともう少し強気のタイトルでした。強気すぎてみんなを置いてきぼりにしちゃうかもしれないから、ちょっとトーンを抑えました。
「踊っていいかしら?」なんて誰かに許可をとる必要はないんです。だから、「踊っていいかしらん!」と許可をとる振りをしながら、もう踊っとるやないかーい! って感じにしてみました。
そして、なんとなんと。
この連載の挿絵をあの人気まんが家・やまもとりえさんが担当してくださることになりました。

連載タイトルの趣旨を熱弁したわけじゃないのに、見事に「もう踊ってるやないかーい!」って感じで描いてくださいました。
しかも、りえさんも援護射撃してくれている……。

これから、いろんな「ママはこうあるべき」をほどいて、みんなでもっと楽しく自由になってやろうと思っています。ぜひ皆さんも踊りの輪に入ってくださいね。レッツダンス!
(他社の新連載なのに告知OKしてくれた太っ腹担当Kさん、ありがとうございます)
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夢みるかかとにご飯つぶ

好書好日連載「小説家になりたい人が、なった人に聞いてみた。」が話題の清繭子さん、初エッセイ『夢みるかかとにご飯つぶ』刊行記念の特設ページです。
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