
“スポーツベッティング”
皆さんも一度は耳にしたことがあるでしょう。
昨今、芸能人の“オンラインカジノ賭博疑惑”が世間を賑わせていたこともあり、これらの言葉はすっかり耳馴染みのある言葉になりました。
この「話題性」だけで言ったら「絶好のタイミング」でドラマに落とし込むスピード感にはあっぱれです。
1話でも「展開のスピード感」には触れましたが、このドラマは「時事ネタ」を取り入れるスピードにも長けている。
なにより、その“攻めの姿勢と覚悟”に日曜劇場の本気をみた気がします。
観た人全員が“アレ”を思い出す!?
その「攻めの姿勢」は“オンラインカジノ賭博”に止まりません。
世間を大きく賑わした『国民的スーパースターと通訳のトラブル』
2話を観て「○平さんじゃん!」と呟いた人は僕だけではないはず……
誰もが印象に残っている「強いニュース」をドラマに組み込む。
他の作品でも実際にあったニュースを抽象的に匂わす演出は多々観たことはありますが、ここまで忠実にオマージュしているのは記憶にありません。
3話でも「iL細胞は存在する」というワードに“あれ”を思い出さずにはいられません。
流行語の候補にまでなった“あのニュース”を2話同様、どのようにドラマに落とし込むか注目です。
“天下の日曜劇場”となればSNSで話題になることまで考えて組み込んだと考えるのは想像に難くない。
劇中の進藤が言い放った「炎上商法の1つや2つやったって」という言葉通り、視聴者にインパクトを与える「攻めの姿勢」に今後も注目です。
我々の日常にも潜む“賭博行為”
この2話で個人的に印象的だったのは「ジュージャン」こと「ジュースジャンケン」
この日常にある「負けたら奢る」が違法なのか否か……
このドラマではそんな疑問にもしっかり答えてくれました。
著者が大好きなヒコロヒーさん曰く
「賭博を禁じる法律は〈一時の娯楽に供するものを賭けたにとどまるときはその限りでない〉という例外を設けている」らしいです!
これからも胸を張ってジャンケンに挑めます!
曖昧な表現のようにも感じる「一時の娯楽に供するもの」
ですが、この言葉以外に思いつく適切な言葉はありません。
ジュースやご飯などすぐ消費できる物はOK。
車や家など、すぐに消費できず一時の娯楽にとどまらない物はOUT。
ジャンケンで新車や新居も買わされそうになった場合は「賭博罪」を主張しましょう。
また価格が小さくても金銭の場合は賭博罪にあたることが多いみたいです。
ドラマを通じて“知識が増える”のも醍醐味の1つですね。
友達同士の“少額の賭け事”ならいいでしょ!と思ってしまいがちですが
そこから「友人トラブル」に発展するケースもあります。
トラブルの元になることは避けるべきだなと感じました。
劇中にあった、高校時代の回想シーン。
「お前にかける!」というセリフは“俺の人生をお前に懸ける”という
強い信頼と未来へ託す思いが込められていた意味合いだったのに……
“お前にBETする”という意味での「お前に賭ける」に聞こえてしまうという
なんとも皮肉めいたものになっていて……
『どんなに深い関係性でも金銭が絡むと“破滅”する』
そんな怖さと脆さを痛感したシーンでした。
波乱!宿敵が早くも“退場”
このトピックス的にも衝撃だった3話の、もう一つの衝撃が……
ラスボスだと思っていた「羽生官房長官」の突然の死
これは考察面から見ても「攻め」と言っていいでしょう。
最終回にかけて、じわりじわりと追い込み“生放送で豪快に成敗する”
そんな終盤を想像していた著者としては、申し訳ないが「お悔やみ」より「逃げ切ったな」という感情を抱いてしまいました。
あえて大胆に考察するなら……
「羽生死んでない説(?)」
考察あるある的には“亡くなった描写がない場合は生きてることが多い”です。
でもこのドラマに至っては、その可能性は限りなく低いです笑
リアルを大切にする「キャスター」において“生きてる説”は暴論かなと。
フィクション的かつエンターテイメント性に富んだ作品の場合は
「亡くなった描写がない場合は疑え」これを覚えておくと今後の考察に役立つかも知れません。
となると、新たなラスボスになるのは“もう1人の大御所”
越後製菓こと高橋英樹(テレビ局会長の国定)
「あなたが先に逝くとは……ありがたいねぇ」
この一言だけで敵であることが分かる台詞回しは流石ですね!
この男が敵であることは、つまり「最大の敵はテレビ局」であるということ。
進藤は宿敵を倒すために、あえて敵の誘いに乗り、内部に潜入したということなのでしょう。

この男のますますの型破り行動を期待せざるを得ない。
生放送中に相手をとことん追い込むという進藤にしかできない形で真実と向き合う姿を今後も見せてくれるでしょう。
テレビ局が“黒幕”となると
2025年上半期に最も世間を賑わした“あのニュース”を思い出さずにはいられません。
「テレビ局が“テレビ局”の在り方を問う。」
そんな“攻め”の終盤戦になるのは間違いないでしょう。
著者:ペチ
ドラマイラスト:サク
考察食堂 -ドラマを噛んで味わう-

3人組ドラマ考察系YouTuber 6969b(ろくろっくび)による考察記事の連載がスタート!
今話題のドラマの真犯人は?黒幕は?このシーンの意味は?
物語を深堀りして、噛むようにじっくり味わっていきます。