机、寝台、祈祷台のほか、ほとんど何もない個室で、一日の大半を祈りに捧げる、孤独と沈黙と清貧の日々――フランス南東部の山中にあるラ・グランド・シャルトルーズ修道院では、男性修道士たちが、九〇〇年前と変わらぬ厳しい修行生活を、いまも送っている。溢れるモノと情報の中に生きる私たちよりも、彼らのほうが、はるかに自由で豊かで幸せに見えるのはなぜなのか? 映画『大いなる沈黙へ』で感動を呼んだ神秘の修道院の歴史とそこでの生活から、人生に真に必要なものは何かを問いかける。
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