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アウトドアブランド新入社員のソロキャンプ生活

2024.10.06 公開 ポスト

キャンプブームは終わった。大石祐助

キャンプブームは終わった。

 

昨年の今頃は誰もがキャンプに興味を示してくれていました。

Instagramでキャンプの投稿をすれば、自身のフォロワー数の倍以上の人たちが見てくれていました。

 

 

ところが、今はフォロワーの数も見られません。

あれはブームだったんだと哀しくなり、そのブームは終わったんだと悲しくなる。

 

コロナウイルスによって外出は禁じられ、人と人の繋がりは分断されました。

その状況が緩和され始めたときに、世間という幻想に叩かれず、最も手を出しやすい方法がキャンプだったのでしょう。当時、キャンプ場はどこもパンク状態でした。

 

しかし、今はどうだ。

たしかにキャンプはブームだったし、ブームは終わりました。

 

けれど、「キャンプの価値」は、一ミリも変わっていない。

ぼくはキャンプが持っている力を信じています。そして、未来、キャンプの力は、ますます必要とされると思うのです。

 

それは、アウトドアのメーカーで働いているからではありません。

アフリカでルワンダの人たちと共に暮らして本気で思いました。物質的な豊かさは、精神的な豊かさに比例しないことを。

ほんとうの豊かさは「自然との繋がり」と「人との繋がり」にこそあることを。

 
自然と共に生きるルワンダ。

どんなに世界が便利に発展しても、メンタルヘルスに悩む人は増える一方である。スマートフォンに新しい機能が追加されても、世界の幸福量は増えない。

だって、ぼくら人間が根源的に求めているのは、自然なのだから。人との純粋な繋がりなのだから。そのすべてがキャンプにある。

自然の中に身を置くと、人間性が回復していく。

一度キャンプをしてみれば、実感できる。

「すべてはキャンプにある」、この言葉の意味を。

 

キャンプブームは終わったけれど、キャンプの価値は変わっていない。

今の時代にこそ、キャンプが必要なのです。ブームという一過性のものから、ライフスタイルという普遍的なものへ。

今でも高校の友人たちと「繋いで」くれるのがキャンプ(先日のキャンプでの朝ごはん)。

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