私は富士山が大好き。富士山を見ると誰に向かってでもなく「あ! 富士山!」と言ってしまうし。普段あまり携帯で写真を撮らないのですが、 富士山だけはどんな小さな富士山でも発見したらおもわず撮ってしまう。そんな大好きな富士山を今年のお正月、三回も愛でることができたのです。
一回目は元旦。小学校の同級生と部屋食の宿を探して、“温泉&食っちゃ寝”、という贅沢な年越しをここ何年かやっておりまして。毎年“予約がとれたとこ”に行くのですが、今回は下田。ただなんでだろう。私、下田を“熱海のちょっと先”くらいに思っていて。いやぁ、ちゃんと遠かった。しかも片側一車線の道も多かったりして、各所で渋滞。車で行ったのですが、結局4時間かかって宿に到着。もう真っ暗でしたし、そもそもお天気も曇っていたので、行きは富士山見えず。
翌朝。ひとっ風呂浴びて、何故かいつもご飯のおかわりまでして食べ過ぎてしまう“旅館の朝食”をたいらげる。その間、テレビでは初日の出の生中継が流れており、富士山の上から太陽が出てくる“ダイヤモンド富士”は観ました。でもそれは“生”富士じゃございません。帰り道。あれはどの辺だったのかな? 急におっきい富士山が車のバックミラーにドーン。「わ! 富士山! 後ろ富士山!」助手席の友達が後ろを向いて2025年“初”富士の写真を撮る。「富士山! 明けましておめでとう! さっきテレビで観ていたよー!」私、めっちゃ嬉しい顔してたろうなぁ。無事、富士山に新年のご挨拶できました。
そして“二富士”目。劇団・山田ジャパンで旗揚げからずっと一緒の羽鳥由記嬢のご実家が静岡でして。いつも公演の度、ご両親が静岡から観にいらっしゃるのですが、毎回わたくしに静岡のお酒とおつまみの差し入れを持って来てくださいまして。私も遠慮しないで「わーい!」なんて言っていただいちゃったりして。そんなわけでいつもお越しいただいているので、たまにはこちらが静岡へ、という話が出てから約2年。“行く行く詐欺”状態だったのですが、やっとこのお正月、一泊二日で伺うことに。しかも「是非に」とのこと、ご実家に泊まらせていただくことに。わーい。
実は今回、新幹線のチケットをとるところから大冒険スタート。というのも、年末超絶バタバタだった私は駅にチケットを買いに行く事が出来ず。“アナログあさこ”がずっと避けてきた、ネットでのチケット購入にチャレンジすることに。根気よくいろんな説明ページを読んでいると他の人のチケットも一緒に買えること、発見。あ、「こんなの当たり前」と思った方は、この先さらに優しく見守ってください。で、由記ちゃんもこの日に合わせて帰省するとのこと。よし、由記ちゃんのチケットもとろう。携帯にいろいろ打ち込んでいたら、更なる“ハイテク”機能を発見。なんとSuicaの番号を登録したら、改札でそのSuicaをピッってしただけで新幹線に乗れる、と。しかも一緒に行く人の番号を入れる欄も。つまり私の申し込みだけで、2人それぞれのSuicaで中に入れる。すぐに由記ちゃんに連絡して、彼女のSuica番号を聞き、登録。これで2人ともSuicaを自動改札にかざすだけでいい。いい、はず。いやいやいやいや。本当? どうしても信じがたい。本当に“ピッ”で乗れる?
当日朝は、新年一発目の土曜のラジオの生放送が。その後、品川駅に行き、新幹線に乗るのですが、品川駅の滞在時間は約30分。乗り換えだけ考えたら十分ですが、こちとら「Suicaをピッとしても入れないかもしれない」「私はまだしも本当に由記ちゃんのSuicaに情報が入っているのだろうか?」など、改札で起こりうる“入れない”事件を考えたら足りない可能性大。生放送終了後、とにかく超ダッシュで駅へ。ちょうど来た電車に飛び乗る。相当急いだから品川駅に発車45分前には到着。由記ちゃんとは新幹線への乗り換え改札前で待ち合わせ。改札を通る時一緒なら、もしブザーが鳴っても、私の携帯のアプリに入っている予約番号を見せ、「チケット、買っていますから!」と言うことが出来る。とはいえ由記ちゃん本人が来ないと、早く着いても意味はない。一泊なので着替えを持ってきていなかったのですが、慌てすぎて汗をだいぶかいたので、駅構内のユニクロでロンTを一枚購入。すると由記ちゃん到着。再度、お互いのSuicaの番号と、申し込みの際に入力した番号が合っているかを確認。大丈夫、同じ。深呼吸。いざ、改札へ。もしブザーが鳴っても、すぐ駅員さんに声かけられるよう、一番端っこの窓口近くの改札をチョイス。まずは、私。私はモバイルSuicaなので携帯をかざす。ピッ、という音と共に、座席番号が書かれた紙が出てきた。やった! やりました! 大成功! さあ、お次は由記ちゃんの番。由記ちゃんはカードタイプのSuica。私の携帯から入れた情報が、あのカードに本当に入っているのか? どうだ? どうなんだ? カードをかざす。ピッ。出た! 座席書かれた紙、出ました! 2人で手を取り合って大喜び。ホント、アナログでお恥ずかしい。でもやっぱり初めてのことって怖い。しかもこんなハイテクなシステム、どこか信じられませんもん。ああ、よかった。
まあそんなこんなでなんとか無事に新幹線に乗り、静岡へ。お父様お母様がお迎えにいらしてくださり、お二人行きつけのお寿司屋さんからスタート。その後、初詣もしてご実家へ。お兄様ご家族も合流して、みんなで飲んで喋って、カードゲームもして。もうあっという間に“親戚ヅラ”です、ええ。とにもかくにもめっちゃくちゃ楽しい、至れり尽くせりな旅となりました。由記ちゃんファミリーの皆々様、優しく迎え入れてくださり本当にありがとうございました。あ、ちなみに帰りの新幹線の時は、もちろんドキドキしていましたが、平静を“装って”ピッ出来たこともご報告まで。
って、あらやだ。“三も富士”を書こうと思ったらお時間が。今度は山梨側から見た“ソロキャンプ”富士なのですが、それは次回また聞いてやってください。とにもかくにも2025年はわたくし55歳。郷ひろみさんより「GO! GO!」言いながら頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします。
【本日の乾杯】元旦オンエアだった「上田と女が吠える夜」で行った、香港の南丫(ラマ)島。丸山桂里奈ちゃんと漁港で買った、顎が金色のお魚。漁港の方は「アンマリ」と片言の日本語で言っていたけれど、調理していただいたらなんと美味いこと! お醤油と油のタレもまた抜群。ビール、グビグビ。