2025年3月10日 サウジのゴージャス疑似旅行辛酸なめ子

最近日にちの感覚がおかしくて、先週書いた日付のメモが2/16、その次の日が2/11になっていました……。時空か、もしくは脳が歪んでいるのでしょうか。現実逃避して別の世界線に行きたい願望の現れかもしれません。

そんな中、異世界を感じられたイベントがありました。先日、六本木で「サウジ・ツアーズ・ジャパン」というイベントが開催されているのを車内の広告で知り、立ち寄ってみました。

サウジアラビアのイメージは世界最大級の産油国。王族が超大金持ちで、皇太子の推定資産額が2兆ドルとかで、来日時にデパートを貸し切りにする、など。とにかくゴージャスでリッチな印象ですが、イベントもそれを裏切らない演出でした。

会場は六本木ヒルズアリーナ。極寒で屋外でしたが、ラグジュアリーなソファーセットがいくつか置かれていて、座っている間は寒さが2割減。会場ではさまざまな無料ホスピタリティが用意されています。入場無料で、まず入るとウェルカムドリンクとデーツがもらえるコーナーが。日本と同じようにおもてなしの心を大切にする文化があり、その象徴が伝統的な飲み物「カフワ (Qahwa)」だそうです。「サウジコーヒー」と呼ばれていますが、今回はじめて飲んでみたらカルダモンやクミン、サフラン、シナモン、クロープなどが配合されていて、チャイに似ている味わいでした。コーヒーの粉を鍋で直接煮出しフィルターを使わずに淹れて上澄みを飲むので、コーヒー占いもできそうです。サウジコーヒーのお店は日本にまだあまりなさそうなのでビジネスチャンスを感じました。チャイ好きの人も取り込めます。
カフワにはお茶菓子としてデーツも添えられます。今回は、なんとデーツも持ち帰れるようになっていて、なぜかデーツを入れる素敵な布の袋まで用意されていました。デーツには、タンパク質、食物繊維、カリウム、マグネシウム、ビタミンB群、鉄分など豊富な栄養素が含まれていて、断食後に口にする食材として重宝されているそうです。

また、別のブースではデーツ以外のお菓子も試食できました。サウジアラビア、予算ありすぎです……。関西万博でも何か無料で試飲できるかも？　と期待感が。このサウジアラビアのPRイベントは、2月から、万博に向けて全国七カ所で開催されているようです。

VRでサウジアラビアの山岳地帯を疑似体験し、ソファーに座ってステージでのウードと笙のコラボ演奏を聞いていたら、富裕層気分に浸れました。ウードは世界最古の楽器という説があり、琵琶やマンドリンに似ている形で、6×2弦と弦の数が多かったです。これは弦を張り替えるのが大変だしお金がかかる……と元部活でマンドリンを弾いていた身として、張り替えの面倒さが思い出されました。音色は低くて深みがあり、半音よりも細かい微分音のメロディーで異世界に誘われました。サウジアラビアのウード奏者の方の見るからに高そうなゴールドの時計に目を奪われました。遠かったのでグーグルレンズで検索できず残念です。

デーツは「繁栄・成功・幸運のシンボル」とされているようで、デーツを食べてサウジアラビアの金運にあやかりたいです。