愛されること、愛することで研ぎ澄まされる「自分の価値」
「NAZ(ナーズ)」という言葉をご存知でしょうか。パキスタンの国語であるウルドゥー語で、「だれかに無条件に愛されることによって生まれてくる、自信と心の安定」という意味なのだそうです(『翻訳できない世界のことば』より)。しし座の人々は元来、確かな自己肯定感をお持ちの人々であり、愛されている実感がないと安定感を得にくいということはありません。ただこの下半期は、誰かに愛されることによってさらなる安定を、そして自分を愛することでより良い人生を、しし座の人々は手に入れていくはずです。これまで認識していた自分の価値を再確認するにとどまらず、さらに研ぎ澄ませていくことになるのでしょう。
2019年下半期は「きっとうまくいくだろう」と思って大丈夫ですし、それが大事です。あなたには敢えて付け加える必要もないかもしれませんが、思った以上の幸運が起きていいし、今よりもっと愛されてもいいのです。心の向く方向へ、迷わず進む。今年のお誕生日はいつも以上に、いい気分で過ごせる人も多いだろうと思いますよ。7月生まれの方に限っては少しだけ、いい気分が遅れてやってくることもあるかもしれませんが、大丈夫です。あなたならきっと、追い上げていけるはずです。
星回りを詳しく見てまいりましょう。しし座の人は昨年11月から恋愛に「幸運と拡大の星」が巡り、2019年3月からは仕事に「自由と改革の星」が巡ってきています。もうジャンジャンバリバリ刺激的な日々を送っていると思うのですが、いかがでしょうか。金運は仕事運に連動しますし、対人運も恋愛運や仕事運に連動します。いろいろな運が、グイグイと動いていく時期が春以降、続いています。
これまでとは何かが違う、潮流が変わってきていると思われたら、素晴らしいです。それは、運気の波に上手に乗れている証拠。しし座の人はいつも泰然かつ堂々としておられますから、風向きなどまったく気にしていないかもしれません。ただ、この下半期に「なんて嬉しいんだろう」「本当に素敵なことだなあ」などと思う瞬間がありましたら、ぜひそれをしっかりと喜び味わっていただけたらと思います。そうすることで、運は良くしていけますので。
こうしたことを書くと「私には何もいいことが起こっていない。どういうことなのか」というご連絡をよくいただきます。もしここまでご覧になっただけで、メールの送信ボタンを押す5秒前だった方がいらっしゃったら申し訳ありません。おそらくですが、今はいいことが起こる途中だと思うのですよね。先程申し上げた運というのは決して短期的なものではなく、12月初旬まで続いていくものです。人によって、幸運が巡ってくるベストな時期は違います。「そうか、これからたっぷり享受することになっているのか!」くらいに思って、どうぞ楽しみにしていらしてください。
ちなみに運を動かすコツとしては、「いつもと違う行動パターンをとる」というのが最も手軽かつ効果的です。運は「いつもと同じ」を嫌う性質。会社と家の往復、ランチはいつも同じ店で、いつも同じものを食べる……といった生活では、どうしても運は淀んでしまいがちになるのです。通勤経路を変えるとか、ランチに行く店を変えるとか、ちょっとしたことで十分、運は動きます。楽しみながら、お試しいただけたらと思います。
自分を変えていきたいという、純粋な向上心
この夏、「自分を変えていきたい」という思いがあなたの心に浮かぶかもしれません。いつでも、どんなときでも自分らしく前に進むことに迷いはないあなたですが、それでも価値観を塗り替えられるような出来事に出合ったり、「今のままでは満足できない。自分を変えていくぞ」と思い立ったりするのでしょう。人によっては、ずっとこだわり続けてきた悩み事に対して「どうでもいいじゃん」と思えるようになる、なんて変化を感じるかもしれません。素敵な変化です。おそらく7月から8月中旬にかけて“自分改革”的なものを進めていく流れになるのではと思いますが、ぜひ自信を持って前に進んでいらしてください。今だから成し遂げられること、というものがたくさんあるはずです。
ただ、7月のうちはどこか気持ちだけが上滑りしているような感覚になりやすいでしょう。やる気はあるのに、なぜか気持ちがついていかないんですね。未来を見よう、世界を広げようと決めたのに、なぜか心は過去や自分の心の深いところを見てばかりといった方も多いかもしれません。
とはいえ、これは単純に時期の問題。8月1日からは「俺のターン!!!!!!!!」と思わず拳を振り上げるようなエネルギーが湧いてきますし、「新しい自分」への美しい楽しさも湧いてくるでしょう。11日、12日にはさらに、物事がスムーズに動いていきます。15日に起こるてんびん座の満月前後では、対人関係において「頑張って良かった」としみじみ思えるような出来事も起こりそう。この夏、まるで夏の太陽のように、あなたも誇り高く輝いていくのだろうと思います。心を、燃やしてまいりましょう。もっと明るく、もっと熱く。そして、自分の人生を生きていくのです。
地に足をつけた動きが望まれる「お金」と「健康」
こうした燃えるような「自分」を追求する流れに加え、地に足をつけた動きをしていくべきテーマもあります。それは「お金」と「健康」。いきなり現実的なムードになってしまって恐縮ですが、大事なことなのでおさえておきましょう。
まずお金についてですが、8月下旬から9月いっぱいにかけて、しし座の人の金運に強い追い風が吹きます。収入を増やしたい、こういうジャンルでお金を稼ぎたい、こんなふうに資産を増やしていきたいといった思いがあるのなら、この時期に頑張っておくと今後、素晴らしい結果につなげることができそうです。
おそらくは、副業などですぐにお金を手に入れるといったことも可能でしょう。ただ、この夏の終わりから秋にかけての金運は、目の前の収入にとらわれているだけでは少々もったいないほどの大きなもの。先々まで「自分にとっての資産」を見据え、具体的に行動を起こしていくべき時期なのです。
人によっては、お金を手にするために仕事をするということではなく「スキルアップのために勉強する」「得意分野を極めるために技術を磨く」という人もいるでしょう。マネープランを立てるために情報収集をしたり、プロにアドバイスを求めたりする人もいるでしょう。いずれも、この時期にマッチした行動です。
健康については12月から1年くらいの間続いていく、しし座の2020年の主要テーマのひとつです。健康に良い取り組みをすると、自分にとって大きなメリットがある時期です。すぐに結果が出る取り組みよりも、自分が健やかな日々を送っていくための習慣づくりを行う、そんな努力がこの時期には似合います。食生活、生活のリズム、ワークライフバランス、運動。自分に必要なものは何か、この時期はぜひ模索してみてはいかがでしょうか。
<恋愛運>
2019年は11月までずっと恋愛運に強いスポットライトが当たっているしし座。1月から3月にかけては特に好調であったかと思いますが、この下半期もなかなかのものです。カップルは恋から愛に変わるような、本質的な変化をこの時期に経験するのでしょうし、恋を探している人にはあなたがあなたらしく好きなものを楽しむ姿に、惹かれる人がいそうです。この占いの冒頭で「NAZ(ナーズ)」という言葉をご紹介しました。「だれかに無条件に愛されることによって生まれてくる、自信と心の安定」を意味する言葉ですが、愛によって自信に満ち、自分が自分でいられる安心感を得る人はとても多いだろうと思います。
とてもじゃないがそんなふうには思えない、という人は、幸せになる覚悟を決めてまいりましょう。「○○だからダメなんだ」などとツイていない証拠探しはすぐにお休みして、幸せになるほうに持ち前のエネルギーを注ぐのです。そして、行動を起こしていくことが大事です。
幸運と呼べる出来事が起こるかどうかというのは、運の良し悪しによると思っている人が少なくありません。ただ実際は運はもちろんのこと、タイミングと行動も同じくらい大切。運気の良い時期には行動を起こし、良くない時期には立ち止まって足元を固めることに意識を注ぐ。それでこそ幸運を呼び込むことが、可能になるのですね。幸せになる、と覚悟を決めることも「行動を起こす」ことのうちのひとつです。きれいに一発で覚悟が決まらなくても、大丈夫。決めたはずなのにモヤモヤとまた迷い始めたり、また決まらないモードに戻ったりしても、また「幸せになる」と決め直せば、それで十分です。一発でいけるほど、あなたの心も単純ではないはず。未練や執着が強いのも、その恋が大切だった証です。何度だっていいです。自分のために、自分に決めさせてあげましょうね。繰り返し、繰り返し。
月ごとの運気はあとに詳述しますが、下半期の恋愛運をざっくりまとめましょう。7月は調子が出にくいです。焦って現状をいじくり回したり、強く出過ぎたりしないこと。8月は素晴らしい時期です。7月のモヤモヤを取り戻してなおお釣りが来るような、素晴らしい充足感が得られます。次に素敵な追い風が吹くのは11月、そして年末も押し迫ってきた頃、大切な人と愛を確かめ合うことになる人は非常に多いことであろうと思います。クリスマスソングが軽やかに流れる街がお正月の風景に変わり、北風がびゅうと吹き抜けるなかであっても、あなたの心はあたたかく満たされているであろうと、私は予測しています。
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月ごとの詳しい恋愛運、運をよりよく使っていく方法、今が辛いという方へのアドバイスについては、電子書籍で書いております。こちらもぜひ、ご参照ください。
<仕事運>
新年度あたりから、若干の閉塞感があったかもしれません。もちろんしし座のあなたですから、閉塞感といっても何かしら手は打っていたことでしょう。今できることをする、いろいろな話を聞く、などなど。それでもどこか自分が進むべき方向に迷いがあったようなら、おそらく8月には答えを見つけることができるでしょう。7月いっぱいは迷うことも仕事のうちと考えて、とことん迷い切るのも良い選択となるでしょう。しし座の人は、迷うときですらも自分を失うことはありません。「きっと自分にとっていい方向に持っていけるはずだ」と根拠のない確信を持って迷うことができるのです。ですからきっと、良い道を見つけていけるだろうと思うのです。
この下半期、しし座の人が自分の仕事に指針を見出すならば「自己表現」がテーマとなるでしょう。2019年の春から約7年間をかけて、しし座の人はキャリアや、社会における自分の役割といったものについての価値観を塗り替えるような出来事が幾度となく巡ってくることになっているのですが、1年単位くらいで向き合う価値観のテーマが少し変わります。2019年下半期というタイミングにおいては、自己表現がカギとなるということです。
自分が心の底からやりたいと思うこと、生み出したいと思うもの。時間を忘れて没頭できるほど夢中になれること。そうしたものを、キャリアや仕事に反映してこそ2019年の下半期の仕事運は輝きを宿します。ある程度年齢を重ねれば、自分にできること・できないこと、年齢や性別によるキャリアの天井といった先の見通しが立ってくるものですが、その枠のなかだけで考えていると小さくまとまってしまいますし、何よりとてもつまらないと思われることでしょう。いくら現実が見えていても、市況が厳しくても、胸を焦がすような「自分は、こうしたい」「これが好きだ」というエッセンスをどこかに効かせること。それが、この時期のしし座が輝くカギとなるのです。
あなたが胸のなかでずっと温めてきたことを、人に話してみませんか。自分はこれがやりたいんだ、これが面白いと思うんだと。そうすることで、想像もしなかったほうに運命が動き始めるかもしれません。時期的には11月いっぱいくらいまで。そこから先は、堅実に足元を踏み固め、かつ心身ともに健やかに働いていくための努力を、あなたは始めることになるだろうと思います。
もしもこの占いをご覧になっている段階で「何をしたいのかわからない」「何も面白いと思えない」といったお気持ちがあるのなら、熱意や活気あふれる人と会ったり、そうした人が集まる場所に出かけてみたりすると良いだろうと思います。埋み火のようになっているあなたの情熱が、再度あかあかと輝き出す瞬間が、得られるかもしれません。
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