恋も、仕事も。これまでの総決算のような、豊かな助走期間
いきなり先の話をして恐縮ですが、2019年12月、あなたのもとへ「幸運と拡大の星」と呼ばれるラッキースター・木星が巡ってくることになっています。そこから1年ほどの期間をかけて、あなたは公私ともに大きく、自分の可能性を広げていくのでしょう。下半期はそこに至るまでの、助走期間のような時期にあたっています。
助走期間というと、何も結果を出さないただの準備期間のように思えるかもしれませんが、もちろんそんなつまらない話ではありません。夏の終わりから秋にかけては大きなチャレンジに出るでしょうし、多くの人と関わってキャリアを確実なものにするだけのお仕事をなさる人もいるでしょう。嬉しい出会いもあります。きっとただ、遠く高く跳躍するための準備なだけでなく、さまざまなドラマがあるだろうと思います。ただ、ひとつひとつがどこか過去の総決算のような雰囲気に満ちており、あなたは静かにそれらを見渡しながら、自分のなかにエネルギーを溜めていくのでしょう。
もとより、落ち着いた風貌からは想像もできないくらい、その胸のなかに情熱の炎を燃やしているあなたです。じっと同じ場所に留まっているよりも、これまでの経験から導き出した堅実な選択を着実に実行に移していくことを好まれます。おそらく新年度あたりから「もっと頑張らなければ」「こんなことをしている場合ではない」などといった焦燥感にも似た気持ちが生まれ、考え込んでしまうようなところもあったかもしれません。2018年11月頃からの自分を振り返ると、余計に結果を出したいという気持ちが強く生まれている方は多いのではないでしょうか。現状がうまくいっていてもいなくても、やぎ座は今より上を目指す向上心の人なのです。
こうした焦燥感は、おそらく8月上旬には消えていきます。今は自分が自分でないような気持ちが高まっている人も、また自分らしい落ち着きを取り戻していけるでしょう。
だからこそ、軽率な判断や思いつきによる方向転換はできる限り避けること。特に対人関係においては、7月と11月は粘り強い忍耐力が必要となります。脊髄反射的な行動はかなりの確率で裏目に出ますし、前のめりになっても前向きな話し合いはできない見込みですから、気持ちが先走ってしまいそうなときは自分にしっかりとストップをかけましょう。まあ軽率さや思いつきとは突然起こるものであり、意志の力で避けられるのであればそれはすでに本来の意味を失っているような気もしますが、そういう時期と知っておくことが大切です。知っておくだけで「そうか、そういう時期だったな」と一瞬、考えるステップを踏みやすくなるからです。占いはそんなふうに使ってこそ、健康的に取り入れることができるのではないかと、私は考えています。
きらめく幸運期がスタートする12月
12月3日、前述の通り幸運と拡大の星・木星があなたのもとにやってきます。ここから1年ほどの期間は、占いではよく「12年に一度の幸運期」と呼ばれています。想像もしなかったような転機に恵まれ「生まれ変わった」と形容されるような成長を遂げる人もいます。環境を大きく変える人もいれば、華々しい活躍をして注目される人も多そうです。恋が始まったり、素敵なパートナーを得て結婚したりする人も多いです。
一方で、木星が自分の星に巡ってきた年に長年付き合った恋人とお別れを選んだり、離婚したりする人も少なくありません。「どこが幸運なの!?」と思われる方もいらっしゃると思いますが、木星を良い方向に活かしていくためにも、少しその特徴について語ってみたいと思います。
木星は基本的に「拡大」を促す惑星と定義されています。これまであなたが積み重ねた努力が、本当の意味であなたがあなたらしく生きていくために貢献しているのであれば、木星が自分の星に巡ってきているときにプラスの意味が「拡大」していくことでしょう。一方、たとえば惰性だけで続いている仕事だったり、自分らしく愛せない相手だったりするようであれば、ネガティブな意味もまた「拡大」していくのです。そして、青天の霹靂(へきれき)とも言えるようなショッキングな出来事をもって「そっちじゃないよ!」と、教えてくれるということです。
だからもし、12月から始まる1年ほどの間にショッキングな出来事が起きた場合は「あ、今が理想の自分になるチャンスなんだ!」と思ってみると良いでしょう。自分にとって必要のなくなったものが、浄化されていく時期とも受け取れるかもしれません。もちろん、すぐにはそんなふうに思えなくても大丈夫です。いくら占いで見てはいても、ショックなことはショックですから。ただ、やぎ座の人がこの時期、向き合っているものはただの嫌な出来事ではないだろうと思うのです。運命があなたに「より自分らしい人生を歩んでいくには、そっちじゃないよ」と、教えてくれているはずです。
どうか、変化を恐れずにいましょう。これまで大切にしてきたものを失うのは不安なものです。ただ、身長が伸びれば今まで着ていた服が合わなくなるように、自分が成長することで合わなくなる、不要になる物事というものも多いのです。いつまでも昔の服にこだわって「これじゃなくちゃ着ない」と言っていても、それは理想の姿からはかけ離れていますよね。あとになってみれば「あの変化は、必要なものだったのだ」と思えるようなことも、あなたは今後の人生で経験していかれるはず。変わるときは、変わる覚悟を決めましょう。想像したコースばかりが、より良い道につながっているというわけではありませんから。
木星が巡ってくる時期というのは、チャンスが多い時期でもあります。それだけにとても忙しく、「ただただ必死で頑張っていたら1年があっという間に終わってしまった」という状態になる人も少なくありません。これもまた「どこが幸運なの!?」と思われる所以(ゆえん)です。ただ、これも木星の「拡大」が影響している出来事。チャンスも責任も、タスクの量も一気に「拡大」し、あなたの能力や人間力を伸ばしていくのでしょう。
基本的に、待っているだけで幸運がやってくるような、棚ぼた式の幸運期ではありません。自分で棚にぼた餅を置いておくくらいの気持ちで、自分から取りに行ってこそ幸運が得られる時期なんですね。それでもこの12月に関しては、20日頃まではきらきらと輝くような、降ってわいたような幸運も多いでしょう。これまでに食べたことのないくらい美味しいぼた餅を……いえ、幸運を、誰かが運んできてくれることもありそうです。
さらにいえば月末、あなたは来年に先駆けて新しいことを始めることになったり、始めようと意思を固めたりすることになるでしょう。幸運期であることの実感を、このあたりから得られる人も多そう。明るく、希望に満ちた1年の締めくくりとなるはずです。
<恋愛運>
11月いっぱいくらいまでは、ノリノリ(なんか昭和感あふれる表現ですみません……もう令和なのに……)という気分ではないかもしれませんね。恋や愛というものを求めながらも、どこか迷子になったような気分で過ごす人は少なくないでしょう。12月からはあなたの愛が大きく動いていく時期がスタートしますから、それまではそのときどきの自分と向き合ってマイペースに過ごす、というのも悪くない選択であるはずです。
思うに、いつもノリノリであることがベストというわけではないのですよね。誰かを強く求めたり、出会いに向けて積極的に行動したりするときもあれば、立ち止まって自分自身を振り返るようなときだってあっていいですし、それが自然です。どんな自分も「今はそうなのだ」と受け入れること、そして「またそのときになれば、いつでも立ち上がれる」と自分を信頼することが、迷子になったときの処方箋と思っていらしてください。
そんななかでも、ドラマティックな動きがありそうなのは7月と12月。長くお付き合いしてきたカップルなら、このタイミングで関係を先に進めていこうという話になるかもしれません。7月はハプニング運が巡ってきていますから、何らかのトラブルに巻き込まれたことがご縁につながる、なんて想定外の出会いも期待できそうです。
12月はすでに述べた通り、幸運期がスタートする上に恋愛運を司る金星までもあなたの星に巡ってくるという、ダブルの好調期。一目惚れされたり、突然恋の嵐に巻き込まれたりと、想像もしなかったようなことが起こる可能性もあります。このきらきらと輝くような期間は、12月20日まで続きます。そこからあとは少し落ち着いた雰囲気が広がっていきますが、木星はここから1年間、あなたの恋愛運を強くプッシュし続けます。まだあわてるような時間じゃない。と、つい唐突に『スラムダンク』のセリフを用いてしまいましたが、先は長いです。幸せになるつもりで、良いことは手放しで喜び、そうでないことも起こった意味を模索する。そんなスタンスでいらっしゃると、素敵なのではなかろうかと思います。
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<仕事運>
社会のなかで活躍の場を広げつつ、あなたの実力が試される下半期です。そこでは単純に知識やスキルだけを問われるのではなく、人間力や忍耐力、ピンチへの対応力など、正解のない技能が期待されることも多いでしょう。あなたはやると決めたことは必ずやり遂げる意志の強い人ですし、対応力も相当なものですからきっとうまくやっていけるはず、自分を信じて周囲の人の期待に応えていかれると良いでしょう。
大きな仕事ができそうなのが9月後半から10月。あなたの熱意や話が通じやすく、これまでに経験のない大きなチャンスも巡ってくるかもしれません。ぜひここでキャリアを手堅いものにするために、お力を尽くしていただけたらと思います。要注意なのは7月と11月ですね。人間関係において想定外の出来事が多く、まるで落ち着けません。ただ、過去に接点があった人が味方をしてくれたり、力を貸してくれたりする予感もあるので、乗り切る参考になさってください。
なんといっても素晴らしいのは、ここまで何度も書いている通り、12月3日の木星移動です。ここから、仕事の幅もキャリアも大きく広がっていくことでしょう。目指すものがある人は、自分から行動を起こすことが何よりのカギとなります。ここから1年ほどの間は「できることは全部やる」くらいの気持ちで、欲張りに過ごしていかれてください。転職を視野に入れている人は、このあたりから転職活動をスタートさせるのがベストです。自分にぴったりの企業とのご縁と出会いやすいでしょう。
おそらく年の瀬も押し迫ってきた頃、「あ、幸運期っぽい」とわかることがありそうです。年末年始、お正月といったタイミングは誰もがワクワクするものですが、おそらく今年はやぎ座の人が一番、ワクワクしているのではないかと私は想像しています。
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参考文献
『スラムダンク(19)』井上雄彦(集英社)ジャンプ・
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