どうして私は、こんなことになってしまったのだろう。
ついに父(リハビリ病院に入院中)と弟の体重を追い越してしまったのだ。
私の顔は、普通にしていると、口角がものすごく下がっていて、悲しそうな顔に見えるので、母に「口角を上げてなさい」と注意されるが、もう、頬っぺたが重くて、いちいち口角も上げていられない。
横向きになって鏡を見ると、どこが、首と顎の境目がわからなくなった。巻き尺を出して、バストとウエストを測ってみたら、同じ数字だった。ダラーンと垂れ下がるのが、格好良かったブレスレットは手首にガッチリと固定され、右手の中指の指輪のサイズは、18になっていた。
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さすらいの自由が丘
激しい離婚劇を繰り広げた著者(現在、休戦中)がひとりで戻ってきた自由が丘。田舎者を魅了してやまない町・自由が丘。「衾(ふすま)駅」と内定していた駅名が直前で「自由ヶ丘」となったこの町は、おひとりさまにも優しいロハス空間なのか?自由が丘に“憑かれた”女の徒然日記――。