僕が作曲した、映画「蜜蜂と遠雷」の作中の曲「春と修羅」。
前回は明石のカデンツァ作曲の話をした。
今回は風間塵が弾くカデンツァの話をしよう。
小説『蜜蜂と遠雷』の中で、風間塵のカデンツァに関する描写をまとめたメモが僕のパソコンに残っている。
風間塵 カデンツァ:
残虐、
凶暴性
おぞましいトレモロ(重要ポイント!!!!!)
執拗な低音部での和音(重要ポイント!!!!)
甲高い悲鳴
低い地響き
荒れ狂う風
敵意
暴力的なカデンツァ
凄まじい
前衛的
自然が繰り返す殺戮や暴力
修羅
このカデンツァはかなり苦労した。
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藤倉大の無限大∞
ロンドン在住、42歳、作曲家。これまで数々の著名な作曲賞を受賞してきた藤倉大の、アグレッシブな創作生活の風景。音の世界にどっぷり浸かる作曲家は、日々、何を見、何を感じるのか。