緊急事態宣言が出されて1ヶ月。そしてさらに5月末まで延長となりました。
世界が同じウイルスへの対策をさまざまに講じるなか、日本では密閉・密集・密接の「3密」が独自の合言葉になっています。
諸外国が「ソーシャル・ディスタンスをとっていこうね」という行動要請であるのに対して、日本は「『3密』を避けよう!」という「禁止」の要請が標語になっているわけで、国民性が出てるなと思います。
さて、この1ヶ月のうちに、テレビ番組の再放送や映画、YouTubeの動画などで人が触れ合ったり、集まったりしているのを見て、「近くない?」「人多くない?」「密です!」と突っ込みそうになってしまう、不思議な身体感覚が身についちゃった人、多いのではないでしょうか。
というわけで、今回はいまだからこそ尊く思える「密です!」なアートをご紹介します。
本来作家が目指した意図とは異なっているけれど(だって誰もこんなの予想してなかったし)、「密(close)」を避けなければいけないいま、あらゆる美術作品はこれまでと違った響き方で、わたしたちを感動させてくれることでしょう。
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