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美しい暮らし

2020.05.30 公開 ポスト

共振する人生相談 〜ぼくはアンプリファイア〜

「しっくりこない毎日。責任ある仕事はしたくない」26歳の女性へ伝えたいお金という尺度矢吹透

コロナ禍で、仕事や経済的な面で、切実な悩みに直面している方も数多くいらっしゃるのではないかと思います。

仕事とお金の悩みは、人間にとって、普遍といってもいい問題かもしれません。

それでは、今回のご相談です。

*   *   *

はじめまして。日々モヤモヤしています。

毎日毎日「しっくりこない」かんじがします。

仕事は飲食業で、夜遅く帰ってくる生活が四年続き、身体がしんどくなってきました。

仕事の中でも色々とあり、そのもやもやが積もり積もって、退職したい。引っ越ししたい、飛び出したい、すべてを変えたい、と思っていましたが、
いきなり日々が空白になることが怖いです。自分の考えは極端すぎるとも思います。

仕事内容自体は、自分に合ってなくはない、と感じますが、中堅ポジションになり、責任のある仕事を求められるのを感じます。

責任のある仕事をしたくないです。それを上司にも伝えようと思ってます。26歳になるのに、いやがっていては仕方ないことだと思いますか?

(サービス業 26歳 女性)

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矢吹透『美しい暮らし』

味覚の記憶は、いつも大切な人たちと結びつく——。 冬の午後に訪ねてきた後輩のために作る冬のほうれんそうの一品。苦味に春を感じる、ふきのとうのピッツア。少年の心細い気持ちを救った香港のキュウリのサンドイッチ。海の家のようなレストランで出会った白いサングリア。仕事と恋の思い出が詰まったベーカリーの閉店……。 人生の喜びも哀しみもたっぷり味わせてくれる、繊細で胸にしみいる文章とレシピ。

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美しい暮らし

 日々を丁寧に慈しみながら暮らすこと。食事がおいしくいただけること、友人と楽しく語らうこと、その貴重さ、ありがたさを見つめ直すために。

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矢吹透

東京生まれ。 慶應義塾大学在学中に第47回小説現代新人賞(講談社主催)を受賞。 大学を卒業後、テレビ局に勤務するが、早期退職制度に応募し、退社。 第二の人生を模索する日々。

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