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カニカマ人生論

2020.11.18 公開 ポスト

ザ・ドリフターズ清水ミチコ

小学生の頃の事です。あの「ザ・ドリフターズ」が私たちの教室にやってきました。

と、書くと嘘になってしまうのですが、半分は本当だと思える。それぐらいに、すぐ近くに来てくれた存在でした。テレビで観る芸能人はたくさんいるけど、あんなに子供にとって肌身に近く感じる存在はそれまでに一人もいなかったと言ってもいい。大人なのにふざけている。そして、大スターは普通、カメラ目線ではあるけど、決してこっちを見てはいない。でも、ドリフターズは「よお、一緒に遊ぼうぜ!」と、同じ目線で私たちに話しかけてくれるように思え、親しみの湧き方がぜんぜん違いました。

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清水ミチコ

岐阜県高山市出身。1986年渋谷ジァンジァンにて初ライブ。1987年『笑っていいとも!』レギュラーとして全国区デビュー、同年12月発売『幸せの骨頂』でCDデビュー。以後、独特のモノマネと上質な音楽パロディで注目され、テレビ、ラジオ、映画、エッセイ、CD制作等、幅広い分野で活躍中。著書に『主婦と演芸』『「芸」と「能」』(共に幻冬舎)、『顔マネ辞典』(宝島社)、CDに『趣味の演芸』(ソニーミュージック)、DVDに『私という他人』(ソニーミュージック)などがある。

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