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さすらいの自由が丘

2021.03.22 公開 ポスト

今度こそ母は死ぬのかと思った今村三菜(エッセイスト)

年末、クリスマスの日、私は母と静岡の病院の心臓血管外科にいた。母の血液検査の値に大きな異常があった上、母がうちの階段を5段上がるだけで、ハアハア息をきらすようになったのだ。

主治医の先生が聴診器を、母の心臓あたりに当てても血液の漏れが聴こえないため、経食道心臓エコーという検査をした。口から、エコー(超音波)のついた管を入れ、食道のちょうど裏側にある心臓の様子をよく診るのだ。

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さすらいの自由が丘

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今村三菜 エッセイスト

1966年静岡市生まれ。エッセイスト。仏文学者・詩人でもある祖父・平野威馬雄を筆頭に、平野レミ、和田誠など芸術方面にたずさわる親戚多数。著書に『お嬢さんはつらいよ!』『結婚はつらいよ!』(ともに幻冬舎)がある。

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