私と妹、弟の3きょうだいが、小さい頃、小学校や幼稚園が休みの日曜日、歯を磨かずに裏通りで遊んでいると、母はそれぞれの歯ブラシに歯磨き粉をつけて、追いかけて来た。
「ミナちゃん、マユちゃん、ヨーちゃん、歯を磨かないお口の中は、ドブなのよ! 下水なのよ!」と叫びながら。
もうこの母の「お口の中がドブ、下水」という言葉はインパクトが強すぎて、全員、歯ブラシを握って、家の中に戻った。
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さすらいの自由が丘
激しい離婚劇を繰り広げた著者(現在、休戦中)がひとりで戻ってきた自由が丘。田舎者を魅了してやまない町・自由が丘。「衾(ふすま)駅」と内定していた駅名が直前で「自由ヶ丘」となったこの町は、おひとりさまにも優しいロハス空間なのか?自由が丘に“憑かれた”女の徒然日記――。