去年の12月に僕の母が亡くなって、独居となった父は郊外の一軒家を処分し、僕が同性パートナーのキヨテルくんと暮らす都内のマンションに別部屋を購入し、移り住むことになったという話はもう何度もこの連載に書いた。
父が実家を手放すに当たり、僕は廃棄業者に依頼して、母が溜め込んだ家財や衣類などを2トン車で5台分捨てた。
父は学問の研究・探究以外には執着のない人で、母の思い出が残るものでも端からどんどん捨てて構わない、自分は身軽に引っ越してコンパクトに暮らすと宣言したので、僕は思いきって大胆に何もかもを捨てた。
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美しい暮らし
日々を丁寧に慈しみながら暮らすこと。食事がおいしくいただけること、友人と楽しく語らうこと、その貴重さ、ありがたさを見つめ直すために。