人気占い師、真木あかりさんの新刊『2022年下半期 12星座別あなたの運勢』より、12星座別・ご縁の傾向と対策をお伝えいたします。
総合運
もっと深い関係を作りたい、守りたい
2022年5月半ば頃から、さそり座の人は「やるべきこと」が非常に多くなり、とても忙しくなっているのではないでしょうか。もちろん、それまでも活気あふれる日々であったことと思いますが、ここでは「義務」や「責任」といったものが増してきます。
たとえば、仕事で課せられる役割が増えたり、背負う責任の幅が広くなったりと、負担が増えていきます。仕事以外でも、家庭で家族の用事にてんてこ舞い、という人も多いかもしれません。「自分がやらなくて、誰がやるの」と言わんばかりの用事が出てきて、あなたの両肩に義務や責任が乗っかってきます。
正直、「義務」と「責任」という2つの単語でもうお腹いっぱいという方も多いと思うのですが、もう少しだけ語らせてください。おそらくですが、忙しくて疲れたなと思う部分がありつつも、この時期のあなたは不思議と「イヤじゃない」だろうと思うのです。むしろ、
「大変だけど、この人の笑顔を見られたからいいや」
「忙しいけど、役に立っているならOKです」
なんて感じで、報われたような気分にすらなるのだろうと思います。それを、生きがいややりがいだと感じる人もいるでしょう。
2022年5月半ばから2023年5月半ばは、おそらくいつも以上に「あっという間」です。それほどまでにあなたは周囲の人から求められますし、あなた自身も頑張りたいと考えます。仕事であればそこに報酬が介在しますし、家族間のことであれば、絆が強まっていくのでしょう。あなたは真摯に物事に取り組む人ではありますが、ただの真面目さだけで果たされる「作業」ではありません。あなたが義務を果たすことで仕事が成り立つ人がいる。あなたは報酬なり、家族の成長や無事といったメリットなりを受け取る。そうしたかたちで、心理的な結びつきを強めていく。離れがたい関係になっていく。そのことが、2022年下半期のあなたを支えていきます。
「責任」「義務」と誰かが言うとき、それがすごくイヤなものに感じるのは、おそらく「他人事」のときなのでしょう。背負う範囲にもよるでしょうが、この時期のさそり座の星回りのように、目の前の仕事や日常生活で背負う責任や義務の先には、穏やかに保たれる日常生活や、大切な人の笑顔があるはずです。「ありがとう」という言葉も、「助かったよ」というねぎらいも。それらが、忙しい日々のなかでもあなたを支えていきます。「この人のために、頑張りたい」「この人の役に立ちたい」という気持ちを、高めていくのです。
責任や義務を果たす相手が家族や親しい人たちの場合は、どこか「自分がこの人たちを守らないと」という強い情熱にかられ、多少無理をしてでも役に立とうとすることもあるでしょう。手に入れた幸せをふいにしないように、大事な人を悲しい目にあわせないように。そんなかたちで、多少無理をすることも多そうです。
さらに、晩夏の頃にはよりアツい風がさそり座の心のなかに吹き荒れます。おそらくですが、「この人のために、全身全霊をかけて頑張りたい」「もっと深くコミットして、一番役に立てる人になりたい」という情熱が加わり、深入りせずにはいられないという性急な思いが出てきます。この気持ちを家にたとえると、最初に述べたのが「よその家のドアをノックして、なかに入らせてもらう」ということであるとしたら、この晩夏からの流れは「ドアを飛び蹴りでブチ破って飛び込む」くらいに、勢いがあります。
ここでは、相手の事情は自分のことと同じです。もっと相手と一体化したい、関係を確実なものにしたいという切実な願いだけにエネルギーも強いのですが、いかんせん熱意が過剰になりやすいのが、心配なところではあります。熱意は自分のために使うものであり、他人にストレートに放つと、本来は望んでもいなかった方向に向かってしまうこともあります。相手が大事だから、もっと力になってあげたい。誰かのために一生懸命になれるというのはさそり座の本来の姿ですが、熱量はあくまでコントロールする必要も出てきそうです。
「らしさ」を活かす、「らしさ」を調整する
さそり座は、妥協を知らない人々です。何かにコミットすると決めたら、中途半端であることは「ありえない」のです。一度何かをやると決めたら、どんなに高い壁であってもコツコツと努力し、必ず乗り越えます。その姿はあくまで誠実であるがゆえに、人を動かす力を持つのです。2022年下半期は、そうした「さそり座らしさ」が、素晴らしいかたちで輝くときと言えそうです。単純に、忙しいだけの時期ではないのですね。
ただ、あなたも想像がついていると思うのですが、一生懸命であるがゆえに「頑張りすぎる」「やりすぎる」という傾向は、あまり褒められたものではありません。それは人間関係のバランスを崩しますし、何よりハードワークがいきすぎれば健康にマイナスの影響を与えてしまいます。それで自分自身のためにパフォーマンスを発揮できずに終わっては、「人の役に立つ」ということもどこか空虚になってしまうでしょう。
この時期、木星が巡る場所というのは「責任」や「義務」以外にも「調整」という意味合いを持っています。程よく調整さえすれば、あなたはその熱意を、本来の「人の役に立つ」という部分に活かしていけるはず。また、特に晩夏の頃からの情熱において言えることですが、見返りを求める気持ちが出てきたなら、それは「やりすぎ」と判断するといいでしょう。
力を尽くしたなら、何かいいことがあるといいと願うのが人間です。好きな人であれば、自分に心を向けて欲しいと思うのは、当たり前の感情です。ただ、それがもし「これだけ尽くしたのだから愛されたっていいだろう」「これをしてあげたら、好きになってくれるかもしれない」などと見返りを前提としてアクションを考えたときは、ちょっと立ち止まってみるときです。そのまま進むのは、おそらく過剰なのです。
焦点だけはブレないように。それは、未来につながっていくから
2022年下半期は、ときどき立ち止まってみましょう。そして、この時期の本来のあなたの姿──純粋に、責任や義務を果たしたいと思う姿に、立ち返ってみることができたら素敵です。役に立てた、喜んでもらえたというのはとても嬉しいことですが、あくまで副産物です。それは美しく、価値のあるものですが、こればかりを目指して動いてしまうと、そもそもの責任や義務までもが、本来なすべきかたちから変わってしまったり、逆にかたちばかりをなぞるものになってしまったりすることもあるでしょう。それでは意味がありません。もちろん、あなたが本来の目的を忘れたり、責任をありえない方向に解釈したりするとは、思えないのですが。
2022年後半から2023年5月半ばにかけて、さそり座の人は自分に課せられた責任や義務を着実に果たしていきます。あなたの行動は多くの人のためになり、彼らを笑顔にすることでしょう。ただ、物語はそこで終わりではありません。2023年5月半ば以降、あなたのまわりの人は、絶対的な信頼感をもって、あなたと関わろうとしてくるはずです。人脈は豊かに広がり、世界もそこから広がっていきます。だからこそ、今年は「役に立つこと」「誰かを動かすこと」ばかりに魅入られることなく、責任と義務を追いかけていけたら素敵です。あなたの未来が明るくなることは、きっとあなたが今年、喜ばせたい人たちにとっても、嬉しいことだからです。
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※完全版(12星座分)のみの特典となります。星座別の分冊版からはご覧いただけません。恐れ入りますが、ご了承ください。