人気占い師、真木あかりさんの新刊『2022年下半期 12星座別あなたの運勢』より、12星座別・ご縁の傾向と対策をお伝えいたします。
総合運
ひとりの時間が豊かさをくれる
2022年下半期、おうし座の人は「ひとりで過ごす時間」がとても心地よく感じられるだろうと思います。人と一緒だとなんだか疲れる、面倒くさいといったことが発端かもしれないのですが、できれば静かな場所でゆったりと過ごす時間を多めに持つといいでしょう。というのも、(ちょっと先のことになるのですが)2023年5月半ばから、おうし座の人々は1年くらい続いていく「飛躍の年」を迎えることになっているからです。世の中的には「12年に一度の幸運期」などと呼ばれる時期で、私生活ががらりと変わるほどの大きな転機を経験したり、大きなチャレンジに打って出たりする人がとても多くなります。ここで運命に振り回されることなく、迷いに足をすくわれることなく、自分に必要な幸福をつかみ取っていくためのベースを作るのが、2022年下半期から2023年5月半ばまでの最大の課題となっています。
表面上は動きが少なく、ちょっと元気がないように見られることもあるかもしれません。キラキラしている人を見ると「これでいいのかな」と思ったりもするのでしょう。人によっては、明けない夜がずっと続いていくように感じられたりもしそうです。ただ、今はいたずらにキラキラや朝日がまぶしい朝を求めるよりも、自分に向き合う時間こそが、おうし座にとって本当に必要な輝きをもたらしてくれる。そう思っていただいて大丈夫です。
私は思うのですが、アニメや映画のように、初心者がいきなりガンダムを操縦できたり、エヴァンゲリオンで使徒に立ち向かったりできるとかっこいいですよね。私も何か特別な天賦の才能で、この世の巨悪を一網打尽にしてみたいです。ただ、多くの人の人生はもう少し複雑であり、この世の巨悪よりも「目の上のたんこぶ」的な上司を一網打尽……いえ、うまく付き合っていくことが先です。幸運期を自分らしく運用していくためにも、自分なりの「頑張っていくためのベース」を、しっかりと作り上げていきましょう。
具体的には、この下半期はあらゆる「心にたまったモヤモヤ」と向き合って、自分なりに折り合いをつけていくことが重要になります。たとえば、「この出来事にはこうした学びがあった」と結論づけていく。たとえば「随分引きずってきたけれど、もう思い出にしていいかな。次からは繰り返さないように、頑張っていこう」と気持ちを整理する。胸に浮かんだどんな感情も否定することなく、光を当てていきましょう。おそらくですが、頭のなかでぐるぐると考えていると、過去にとらわれて心が迷子になりやすいでしょう。できればノートを作って、心に浮かんだことを書き留めてみるといいでしょう。悩みや疑問をマインドマップのようにして因数分解するのもおすすめです。目に見える文字となった思いは、簡単に雲散霧消してしまうことはありません。「なかったこと」には、ならないのです。自分の気持ちを書き出すだけでも、モヤモヤが整理されていく人はとても多いだろうと思います。
「こういう時期が来る」とわかっていることで、今という時間をより有意義に過ごすことができる。「なんか人付き合いが面倒くさい時期」ではなく、「自分と向き合う時期」と思って、普段はちょっと目をそらしていたいような、複雑な心のひだをなぞっていける。それが占いの健康的な活用法であると私は考えています。
時期的には、自分の内面とガッツリ向き合うのは、10月いっぱいまで。そこから一旦お休みを経て、12月20日から2023年前半まで、ふたたび「幸せのための仕込み期間」に入ります。長丁場の取り組みになりますが、おうし座の人はもとより、腰を据えて物事に取り組むことが得意な人々です。だからきっと、大丈夫ですね。
飾らない「欲求」にスポットライトが当たるとき
静かに自分自身と向き合うなかで8月下旬以降、あなたは「闘ってでも手に入れたいもの」に強く心惹かれることになるかもしれません。おそらくですが、それはおうし座の人にとっては「心の根っこを支える、とても大事なもの」であるはずです。わかりやすいのは、モノやお金といった形や価値が明確なもの。そのほか、好きな人の心を全部自分のほうに向けたい、自分だけの特別な能力を皆に認めてもらいたいといった、形のないものも対象になります。いずれの場合も、できるだけ多くのものを手にしたい、他人に奪われたくないと気持ちを強めていくのですが、まわりとムダにぶつかっても良いことはありませんね。モノやお金がきっかけで壊れる人間関係というのは、決して珍しいことではありません。
大事なのは、あなたが価値を置いているものをまっとうな手段で手に入れ、長く大事にしていけるよう自分を鍛え続けること。それができるのが、8月下旬から2023年3月下旬にかけての約7ヵ月間です。他人に無理を強いるのではなく、自分の力を高めるために少しだけ無理をすること。そして、短期決戦ではなく長期間にわたって根気よくコミットし続けること。それが「闘ってでも手に入れたいもの」をベストなかたちで自分のものにする、最良の道になります。
ここで大事なのはもうひとつ、「欲が強いのは良くないことだ」と、単純にジャッジしてしまわないことです。これが大切だから欲しい、絶対に手に入れたいと願うことは、生きる希望でありモチベーションです。仮に良くないことがあるとすれば、それは「欲深さ」に発展したときではないでしょうか。欲を持たないことを良しとする発想もまたひとつのスタンスではありますが、価値や価値観を大切にすることは、おうし座の生きる根幹をなすものです。大事に向き合っていくのがベストだと思いますよ。
未来の展望を、ベストなかたちに軌道修正するとき
11月から12月下旬にかけて、過去を振り返るようにして未来を描く時間が巡ってきます。この時期、あなたはこれまで築いてきた人間関係をもう一度見直し、本当の意味で共感できる人、心の内を分かち合える仲間を選択する時期に入っているのですが、それによって夢や未来の展望も、これまでと方向性が変わってくるのでしょう。
人は、最初から自分にフィットする夢を描くことができるわけではありません。そのときに抱いていた不満やフラストレーションから逃避するために夢を描くこともあれば、「あの人、いいなあ。あんなふうになりたいな」と、表面的な輝きに魅入られるようにして自分もそこに向かっていこうとすることもあります。それがいけないこととか、無駄なことと申し上げるつもりはありません。「なにくそー!」「負けてなるものか!」という強い気持ちがあってこそつかめるチャンスもありますし、憧れから学ぶものや受け取れる魅力もあるのでしょう。ただ、もし自分らしくない選択をしている場合は、この時期に軌道修正していくことになるはずです。
この軌道修正の流れは晩秋から冬にかけて起こるのですが、夏以降の自問自答の時期に考えたことからも大事なヒントを得られるでしょう。「闘ってでも手に入れたいもの」を追いかけたことで、自分のなかで大事にしたいものが、いつの間にか変化していたことに気付く人もいそうです。人は変わっていくもの。経験や感じたこと、人からの学びを得て、成長していく生き物です。だからこそ、夢や未来の展望も、ずっと同じでは自分にフィットしなくなることがあります。目指している方向性と違っていることがわかったならば、ここで「役目は果たした」と終わりにするのもまた、幸福のための“仕込み”になるのだろうと思います。必ず、もっといい夢や展望が抱けるようになるからです。
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※完全版(12星座分)のみの特典となります。星座別の分冊版からはご覧いただけません。恐れ入りますが、ご了承ください。