軽やかに様々なことを学んでいる姿勢がすごく素敵な山崎怜奈さん。今回は「山崎さんみたいな子に育ってほしい!」という方からのお悩みにお答えいただきました。子育て中の皆さん、必読です。
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5歳の息子がいます。将来は是非とも山崎さんのように学ぶのが好きで、勉強が得意な人になってほしいと思っています。今から息子に対してどんなふうに接していったら良いでしょうか? 山崎さんが幼い頃どんな風に育ったのか、教えてください。
(39歳・女性・主婦)
ご質問ありがとうございます。そして子育てお疲れ様です。人を育てるなんて私には全く経験のない未知のことで、本当に尊敬します。お役に立てるか分かりませんが、小学校3~4年生頃までのことをお伝えしますね。
勉強に関しては、たしかに親の影響が大きかったように思います。
ひとりっ子だったからでしょうか。父が休日に連れていってくれる場所が、日本科学未来館とか、恐竜展とかだったんですよね(笑)。もちろん、5~6歳の女の子が「連れていって!」というような場所にも行かせてもらっていたのですが、記憶に強く残っているのは「自分では行こうとしない(あるいは存在を知らない)場所」でした。実際、そこで見たプラネタリウムに影響されて宇宙や科学が好きになったり、父が見ていた大河ドラマをきっかけに歴史に興味をもったりと、派生して今に繋がっているんですよね。
あとは、祖父母からの誕生日プレゼントがずっと図書カードだったのも大きかったですね。5,000円分を好きなように使える、というのが嬉しくて、子供向けの科学の本から小説まで、惹かれるがままに買っていました。難しい用語も多いので、知らない言葉を見聞きしたら、気になってすぐに調べていました。
小学校のクラスメイトが親に買ってもらった少女漫画の話で盛り上がっていたのが羨ましくて、「私も『ちゃお』買って」と母にねだったこともあったのですが、何故か渡されたのは『ちびまる子ちゃんの四字熟語教室』でした。4コマ漫画で言葉の意味を解説している本なので、漫画といえば漫画なのですが(笑)。
両親が共働きで、平日は父の帰りが遅く、母は家に帰ってからもやる事が多かったので、質問するとちょっと面倒くさそうだったのですが、こちらが一方的に話している分には、一緒にお風呂に入りながら聞いてくれました。それを繰り返すうちに記憶が定着していったし、自分がちゃんと理解できていないところも見つかって、復習にもなっていたのかもしれません。
ちなみに、得た知識を自分の言葉で話して説明するようになったのは、クイズ番組で活躍している方々に憧れたからです。私が小学生のころはちょうどテレビクイズ業界が盛り上がっていて、「平成教育委員会」や「脳内エステIQサプリ」が大好きでした。宇治原史規さんがどんどんクイズに正解して、しかも理路整然とした解説までできる姿が、小学生の私にはものすごくかっこよく見えたのを覚えています(今もかっこいいです)。
私はスポーツが大の苦手だったのですが、「頭が良いのも、かっこいいことなんだ」とハッとした瞬間でしたね。
知ると楽しいし、楽しいからもっと知りたくなる。繰り返していくうちに、知ることがとにかく好きになったんですよね。
楽しいところから始めて、自信をつけていくのは大事だと思います。勉強は面倒くささよりも見返りのほうが大きいことを、体が覚えてくるから。
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