自律神経の名医・小林弘幸さんの新刊『「一番若い今日」を生きるための自律神経入門』より、今すぐできる自律神経を整える生活習慣をイラスト入りでご紹介。
「体」を整えるとは、どういうことか
体を整えるというのは、すなわち肉体を健やかな状態にすることです。
夜眠り、朝目覚めれば、疲れがとれている。
食事からとった栄養が体のすみずみまでスムーズに行き渡る。
歩く、上る、という日常の動作を無理なく行える。
具体的には「睡眠」「食事」「運動」。生命活動の根底を支えるこの3つを見直すことで体を整えていきます。「なんとなくよく眠れない」「なんとなく体がだるい」と言う方は多いです。
でも、理由もなく眠れない、理由もなく体がだるいということはありません。
名前がつかない不調には、必ず大本の原因が潜んでいます。
そしてそれは、「自律神経の乱れ」であることが往々にしてあります。
自律神経が整えば、血流がよくなり、全身の37兆個の細胞一つひとつに酸素や栄養が行き渡ります。そうすれば、内臓や脳、筋肉など、体を構成する各パーツが、それぞれのパフォーマンスを最大限発揮できるようになります。それこそが、ずばり「体が整っている」ということ。
「睡眠」「食事」「運動」を通して、自律神経に働きかけることで血流を促し、自律神経のパワーを高め、体を整えることができるのです。