人気占い師、真木あかりさんの新刊『2023年下半期 12星座別あなたの運勢』(6月30日発売)より、全体運をご紹介します。
恋愛運と仕事運、月ごとの運勢は電子書籍版でご覧ください。
全体運
ラッキースターの競演が始まる
2023年下半期は、「幸運と拡大の星」と呼ばれる木星がキャリアを、「愛と美の星」と呼ばれる金星が恋愛をと、ラッキースターがダブルでしし座にエールを送る幸運期。自分の人生を創造するという意味で、こんなにも頑張り甲斐のある時期というのはそうそうないはずです。おそらく、いつも通り過ごしていても妙に目立って引っ張りだこになったり、チャンスがポーンと放り込まれたりして忙しく過ごされると思うのですが、できれば欲張りに欲しい人生を、過ごしたかった毎日を「創造する」という意識を持って過ごしていっていただけたらと思います。
といっても、しし座の人々は本来、自分の力で輝くことができる人です。占いでああしろこうしろと言われなくても、必要な動きをちゃんと起こしていらっしゃるでしょうね。ただ、老婆心ながら申し上げますと、もし心のなかで「変にリスクを取るよりは、安全ラインで止めておきたいよね」という声が響いたときは「まだまだいける」と思っていただけたらと思います。実際、いけます。ヌルいことを言うには惜しい星回りなのが、2023年下半期です。恩恵をより多く手にするためにも、欲張りにやっていきましょう。
自分の「本分」をまっとうする
具体的な星回りと、運の流れに乗るポイントをご説明しましょう。まず、「幸運と拡大の星」と呼ばれる木星はすでに、5月中旬からしし座のキャリアを後押ししています。スケジュール的には2024年5月末まで1年と少しの間、しし座の人々の仕事運にたっぷりと頼もしい追い風をもたらしてくれるのです。今手掛けていることが大きく発展する人は多いでしょうし、転職にも追い風が吹くでしょう。
木星は、「行動を起こすことで得られるチャンスが拡大し、幸運が拡大する」というラッキースター。何もしなくてもいいことが起こる星ではありません。行動を起こす、というのがブースターであり、努力にレバレッジがききます。のんべんだらりと暮らしていれば「トラブルが起こりにくい楽な年」くらいで過ぎていくでしょう。それでOKとするのもまた人生ですが、「占いを使う」という意味でいえば、ここでうんと頑張っておくことで向こう12年の仕事運が底上げされます。先々の自分へのギフトと思って、頑張ってみるのもいい選択になるだろうと思います。
木星は1年ごとに居場所を変える星で、年単位のスパンで目指す幸運のヒントを教えてくれます。しし座の2023年下半期においては、その幸運のヒント、キャリアや仕事に関する運、ということになります。
仕事ということで、いささかしょんぼりした方もいらっしゃるでしょうか。今は仕事から離れている人、体の療養に努めている人。はたまた、勉強に打ち込む学生さん。そういった人も「今年の運は、自分には関係ないんだ」などと思ったりしなくて大丈夫です。私が今回、2023年下半期のおうし座の運勢記事で触れる「キャリア」「仕事運」は、そのまま「今の自分にとっての本分」と読み替えていただいて構いません。本分──本来、尽くすべき責務。会社員であれば仕事でしょうし、占い師であれば占いです。介護や子育てを頑張っている人や、日々机に向かう学生さんも、それぞれ「本分」を果たしておられます。病気で療養中の方ももちろん、少しでも回復できるよう頑張るという「本分」を、果たしておらますね。社会のなかで生きるひとりとして、社会の一部を担って力を尽くす。そこに、向こう1年の価値があります。誰も、仲間外れになんてなりません。それぞれに「行動を起こすことで得られるチャンスが拡大し、幸運が拡大する」という運は、ちゃんと巡ってきます。
9月から年末にかけての4ヵ月間、木星は「逆行」というイレギュラーな動きを見せます。この時期は、仕事を始めとする自分の本分を果たすことについて、ちょっと後ろ向きな気持ちになるかもしれません。下半期の、ゆうに3分の2ともなる期間がそんなで恐縮です(私が星を動かしているわけではないのですが)。もちろんずっと気が滅入るような状態にあるわけではなく、基本的にポジティブな意味合いの星なので、前向きの安定したムードが続くでしょう。
ただ、ふとした瞬間にやる気がぽとんと落ちたり、「そういつもいつも前向きじゃいられねぇよ」とやさぐれた気分になったりしやすいときです。でも、そういうときはおそらく、自分の限界を超えようと頑張っているときです。今まで仕事で培ってきたもの以上のものを、手に入れようとしているときです。紛れもなく成長のときですから、ときどき疲れたりやさぐれたりする自分は「頑張った証拠」ととらえてみても、いいのかもしれませんね。
この4ヵ月間においては、おそらく仕事に関する疑問の答えは、自分のなかにあります。
仕事に関しては、仕事運のところで詳しく触れますので、併せてご覧ください。
恋はいつもより、じっくり構えて
恋愛を司る金星は通常、ひとつの星座に1ヵ月程度滞在します。ただ、1年半に一度の割合でひとつの星座に長期滞在する“特別な4ヵ月”のイベントが発生し、恋愛や美、お金といった金星のテーマについてじっくりと向き合う時間を与えてくれます。今年は6月頭から10月上旬にかけてしし座に滞在し、金星の管轄である愛や美、お金と言ったテーマについて、向き合う機会を与えてくれるでしょう。
恋愛に関しては、恋愛運のところで詳しく触れますので、併せてご覧ください。美容に関しては、持ち前の魅力をいっそう磨くことができるときです。ファッションやヘアスタイル、メイクのイメチェンは、上手に自分らしさを引き出せることと思います。自分なりのスタイルにこだわって美意識を維持してきた人も、今の年齢なりの美しさを見つけてみてはいかがでしょうか。センスが冴える時期なので、実際に自分の目で見てモノ選び、お店選びをするのがお勧めです。
お金に関しては、臨時収入に恵まれたりショッピング運にツキが巡ったりと、さまざまな幸運に恵まれることになっています。個人的には嬉しいことに使うよう意識すると、「幸運が幸運を呼ぶ」ようなこともオマケでついてくるでしょう。加えて、これは金星の管轄外のお話ではありますが、7月から8月にかけては金銭感覚とガッツリ向き合う星回りでもあります。自分の人生において、今は何が大事なのか。何に投資して、何を控えるべきなのか。ただハッピーな金運に身を委ねるだけでなく、そこにスポットライトを当ててみることで、世の中や時代に振り回されない「本物の金運」をやしなうことができるでしょう。
金星がしし座に滞在する“特別な4ヵ月”のうち、7月下旬から9月頭までは「逆行」というイレギュラーな期間に当たっています。空の上で、金星が見た目上、逆に動くときです。この時期は金星が管轄するテーマにキレがなくなり、価値観が揺らぎやすくなります。人からの評価がやたらと気になって、自分らしい選択がしにくくなるかもしれません。迷ったら9月まで待つ、の作戦でいくとよろしいかと思います。
なお、金星が逆行している間は、復縁を願っている方には追い風となるでしょう。
占いを「使う」ということ
しし座の方であれば、占いとの付き合い方はきっとお上手だと思うのですが、人生には山も谷もあります。山谷谷谷谷谷谷という時期があれば、山山山山なんて時期もあります。だからこそ楽しい部分もあるわけですが、どうにも今の状況が耐え難いというとき、しばし占いに“振り回される”という状態になってしまうことがあります。
たとえば──これは私の経験なのですが──占い師になるずっと前のこと、あまりにもつらい状況が続いて、占いにすがっていたことがありました。この時期は良くなる、強運だなどといったことが書いてあるときは飛び上がるくらい嬉しくて、「自分はいつ幸運になるのか」と荒ぶる馬のようにしてそのときを待っていました。逆に「低迷期」とあると地獄の釜の前に立たされているような気分になり、どんなに悪いことが起こるんだろうとびくびくしながら暮らしていました。ここを耐えれば、良くなるかもしれないと思って。
ただ、ご想像はつくと思うのですが、こんなふうに一喜一憂して生きていたって、何一つ良くはなりません。なかには富豪と出会って意気投合、ポルシェはもらうわ住まいは8LDK(リビングは30畳)になるわ……という人生を歩む人もいるかもしれませんが(私が「幸運」というキーワードから想像したものがあまりに雑だというのは言わない約束です)、自分で行動を起こさずに手に入る幸福なんて、そう多くはありません。指をくわえてそれを待っているほど、人生は長くもありません。占いを見たら、それが自分にとって嬉しいことでもそうでないことでも「こういう時期なのか。ならばこうしよう」という発想で、占いを使っていっていただきたいと思います。
しし座のあなたなら、言われなくてもそうなさっているでしょうか。ただ、なかなかに良い星回りのときは得てして「やった~\(^o^)/」で終わりがちだったりします。書いている私としては、一瞬でもそう思っていただければ書いた甲斐があるというものですが、もしやりたいこと、叶えたい夢があるならば、占いを「使う」という発想を持ってみませんか。「こういう時期なのか。ならばこうしよう」──それが、2023年下半期という素晴らしい星回りの時期を、しし座の人々が活かしていく最大のポイントになるかと思います。説教臭いことを長々と書いて、大変失礼いたしました。幸運の波をすでに感じている人も、これからだぞと思っている人も、それぞれにいい時期にしてまいりましょう。
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電子書籍『2023年下半期 12星座別あなたの運勢』では、ここまでにご紹介した全体運に加えて「仕事運」「恋愛運」も掲載、月ごとの具体的なアドバイスもお読みいただけます。