「自信がない」「すぐ凹む」「自分を責めちゃう」「いつも不安」……。人生が思うようにいかないのは、幼少期に身につけた無意識の「心のクセ」=メンタルノイズが邪魔をしているからです。『自己肯定感低めでもうまくいく「心のクセ」読本』では、人気心理カウンセラーの山根洋士さんが、18種類のメンタルノイズをマンガでわかりやすく解説。その中から代表的なメンタルノイズをみなさんに紹介します。
* * *
日頃カウンセリングをしていると、悩みにもトレンドのようなものがあることに気づきます。特に「やりたいことがわからない」は最近増えている悩みです。SNSが普及してYouTuber など新しい職業が生まれ、「自分のやりたいこと」を個人が発信しやすくなった一方で、「やりたいことがわからない」と悩む人も増えたのかもしれません。
しかし、このような悩みを抱える人は、実のところ「やりたいこと」がないのではありません。「我慢癖ノイズ」が働いて、自分でも気づかぬうちに欲求を抑え込んでしまっているだけ。このノイズがあると、やりたいことを我慢するのが当たり前になってしまい、自分が本当に欲しいものがわからなくなってしまうのです。
「我慢が当たり前」の環境で育つと、ノイズが作られる原因に
「〇〇なんてやって、将来何になるの」
「うちにそんなものを買う余裕はありません」
親や家庭の事情で欲しいものを我慢させられると、子供心に「欲しがらない方がいいんだ」と思い込むようになります。
さらには、両親から「我慢できて偉いね」「石の上にも三年だ」などと、忍耐強さを過度に肯定される環境で育つことも、ノイズが作られる原因となります。
「我慢は美徳」といわれますが、大人になってこのノイズが悪い方向に働くと、辛い環境にいるのになかなか抜け出せなかったり、転職のタイミングを逃してしまったりします。
我慢し続けることで、「根性がある」と評価されることもある反面、せっかくのチャンスを逃してしまうこともあるのです。
* * *
転職したいのに、やりたいことがわからない主人公が抱えている「我慢癖ノイズ」。次回はメンタルノイズのきっかけとなる原体験マンガとともに、ノイズを解消するための対処法を紹介します。
自己肯定感低めでもうまくいく「心のクセ」読本の記事をもっと読む
自己肯定感低めでもうまくいく「心のクセ」読本
「自信がない」「すぐ凹む」「自分を責めちゃう」「いつも不安」……。人生が思うようにいかないのは、幼少期に身につけた無意識の「心のクセ」=メンタルノイズが邪魔をしているからです。『自己肯定感低めでもうまくいく「心のクセ」読本』では、人気心理カウンセラーの山根洋士さんが、18種類のメンタルノイズをマンガでわかりやすく解説。その中から代表的なメンタルノイズをみなさんに紹介します。
- バックナンバー
-
- 「お母さん(お父さん)みたいにならない」...
- 「お母さんのようになりたくない」と思うほ...
- 「人を愛さない方がいいんだ……」愛情表現...
- 「既読がつかない…」パートナーの愛情を疑...
- 「お姉ちゃんなんだから……」子供らしい自...
- 「飲み会ではぐったり」人に気を遣いすぎて...
- 「役立たず!」親に否定された経験がノイズ...
- 人からの評価ばかりが気になる人の「心のク...
- 「あなたのためを思って」という親の言動が...
- 頑張っているのになぜかうまくいかない人の...
- 衝動買いをする人ほど、自分の本当に欲しい...
- 好きなこと、やりたいことがわからない現代...
- いつも誰かと比べられた経験が「ありのまま...
- 他人が褒められると嫌な気分になる人の「心...