新刊『発達障害児のママで博士が教える でこぼこちゃんの個性が輝く育て方』は、広島県、愛媛県で6つの療育施設を運営し、のべ1600人の発達障害児(でこぼこちゃん)をサポートした経験を持つ森川敦子氏の初書籍です。(はじめから読みたい方はこちら!)
本日は本書を彩る6人のでこぼこちゃんの中から、「うっかりちゃん」をご紹介します。はやはらよしろうさんの可愛らしいイラストとともに、お楽しみください。
* * *
でこぼこちゃんの6つのパターン
1. エネルギーいっぱいの「キョロキョロちゃん」
2. ひとつのことに集中できる「こだわりちゃん」
3. 和ませ上手な「ゆっくりちゃん」
4. トップを目指せる「せっかちちゃん」
5. 感受性が豊かな「ビクビクちゃん」
6. なにごとにもおおらかな「うっかりちゃん」★本日のでこぼこちゃん
なにごとにもおおらかな「うっかりちゃん」
特徴:よく忘れる、うっかりミスが多い、気持ちが安定している
よく使う言葉:「あ、忘れた」「あれっ?」「ま、いっか」
得意わざ:人の気持ちを受け止めること
苦手なこと:毎日の持ち物を用意すること、忘れ物をしないこと、学校からの手紙を家の人に渡すこと
よくある困りごと:生活していくうえでやるべきことを忘れがち
集団生活では:誰とでも穏やかに付き合っていけるムードメーカー
意外な一面:強く叱られると本気で落ち込んで、自己評価が下がりがち
勉強:ケアレスミスさえなければ悪くない
将来:「うっかり」が命取りにならない仕事なら、何でもできそう
分類:注意欠如が優勢なADHD
解説
うっかりちゃんは、うっかりミスが多く、よく忘れ物をしてしまいます。スカートの下にパジャマのズボンを穿いたまま学校に行ってしまう、学校にランドセルを置き忘れて手ぶらで帰ってくる……など、笑い話になるようなミスをするのが特徴です。うっかりちゃん自身も「うっかりミスや忘れ物はしたくない」と思ってはいるのですが、脳の覚醒レベルやワーキングメモリーの関係で、うっかり忘れてしまうことを自分ではどうにもできません。せっかくメモを書いても、メモを見るのを忘れてしまうのです。大人になって「片付けられない」で発達障害が見つかる女性の多くが、このうっかりちゃんタイプです。
接し方のコツ
うっかりミスが続くと自己肯定感が下がってしまいます。笑いのネタに変えて、あまり深刻になりすぎないようにしましょう。事前の準備やリマインダーを活用して、忘れ物が少なくなるように支援します。また、ものの置き場所を決めるなど、整理整頓のルールを一緒に決めるのもおすすめです。
* * *
おおらかで愛されキャラの「うっかりちゃん」。ミスを気にしないタイプかと思いきや、実は自分を責めてしまいがちなのですね。うっかりちゃんのミスを指摘する人ではなく、「どうしたらミスが無くなるか」を一緒に考えてくれる人の存在がとても重要だと感じました。
本書には、「発達障害の種類や特徴」「受診の仕方」「おうちでできる療育」「学校選び」など、のべ1600人のでこぼこちゃんをサポートしてきた森川先生の効果的なノウハウが詰め込まれています。『発達障害児のママで博士が教える でこぼこちゃんの個性が輝く育て方』、ぜひ全国の書店、ネット書店でお手に取りください!
発達障害児のママで博士が教える でこぼこちゃんの個性が輝く育て方
じっとしていられない。お友達と仲良くできない。好き嫌いがたくさん......
「うちの子だけ、どうして?」の悩みが軽くなる!
支援実績1600人・6つの療育施設を運営する森川氏の「発達障害の でこ(得意)を伸ばし、ぼこ(苦手)を補う、効果的ノウハウ」を詰め込んだ1冊。