
聞いてください。
僕、フランゴアザンベジアーナが作れるんです。
フランゴアザンベジアーナとは、モザンビークで食べられている定番料理です。昨年、キャンプへ行けば、世界中の料理をつくることに勤しんでいました。

なぜ世界中の料理をつくることに熱を注いでいたのか、それにはワケがあります。
なぜなら、誰かからキャンプに誘われたかったから。
キャンプに呼んでもらえる理由を作りたかったのです。なんとも受動的で、いかにもぼっち思考で、我ながら気色がわるい。気になるあの子に話しかけられたくて、筆箱にミッキーの可愛いキーホルダーをつけていた中学時代からなにも変わっていない。
そんなわけで、リボケ、パスタエリアス、シシグ、パスティラ、フランゴアザンベジアーナ、とオルゴデミーラを倒せてしまいそうなドラクエの呪文のような大陸中の料理をつくっていました。
当初はぼっちを煮詰めて鍋にこびりついたような不純な動機から始まったのですが、見たことも聞いたこともない料理をつくることが、だんだんと楽しくなっていきました。
未だ見ぬ景色を見るのが好きだし、新しい世界を垣間見れた瞬間こそ、不条理で理不尽が跋扈するこの世界を生きたいと思わせてくれる理由のひとつでもあります。
そして、それは決して「目」だけではないと教えてくれました。「舌」でも未だ見ぬ世界に辿り着けるのだと知りました。
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アウトドアブランド新入社員のソロキャンプ生活

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