最大の敵は「酒」「性欲」「金」だった! 忍者研究の第一人者が、400年前の忍術書から〈忍びの情報学〉を伝授する。
黒装束で素早く動き、手裏剣で敵を撃退する……忍者に対するそんなイメージは、すべてフィクションだった!「忍者」という呼び名自体が昭和30年代に小説などを通じて定着したもので、歴史的には「忍び」と呼ばれた。
最も大事な使命は、敵方の情報を主君に伝えるため必ず生きて帰ること。
敵城に忍び込んで情報を得ることはもちろん、日中は僧侶や旅人に化けて話を聞き出していた。「酒、淫乱、博打で敵を利用せよ」「人の心の縛り方」など忍術書の81の教えから、忍者の本当の姿を克明に浮かび上がらせる。
【もくじ】
第一章 忍びの情報学
●メディア未発達時代の情報収集術
●蚊や蠅、ノミやシラミにも学べ ほか
第二章 忍びのコミュニケーション
●友人関係を見れば、その人の嗜好がわかる
●相手が自分より賢いか、愚かかを知る方法 ほか
第三章 忍びと禁欲
●酒、淫乱、博打で敵を利用する
●人の心の縛り方 ほか
第四章 忍びの使命
●忍びの道具と服装
●「忍術の三病」は恐れ、侮り、考えすぎ ほか
第五章 忍びの洞察力
●黒子の位置で性格がわかる?
●「四知の伝」を駆使して敵を寝返らせる ほか
第六章 忍びの精神
●心の上に刃を置いて「忍」
●必要なのは「知恵」「記憶力」「コミュニケーション能力」ほか
第七章 忍びとは何か
●名声を博すようでは一流ではない
●ブルース・リーも忍術書を読んでいた? ほか
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