『50歳からでも遅くない!ミヤネ式らくらくボディメイク法』 宮根誠司
オバチャンの体は締まってキレイに、オッチャンは腹筋が割れる! 目からウロコのハウツーエッセイ。いつでもどこでも、お金もかからない、ミヤネ式楽ちんメソッド20公開
筋肉コミュニティをつくろう
寛平師匠のほかにも、矢野・兵動の矢野勝也さん、武井壮さん、なかやまきんに君さん、ミルクボーイの駒場孝さん、サバンナの八木真澄さん……。僕の楽屋にみんな顔を出す。さながら連日上半身裸の筋肉バカの大コミュニティだ。
「ミヤネさん、胸きてますね~」
「わかる?」
「わかりますよ。エッジ入ってますもん」
「あっ、背中も仕上がってきてますね」
筋肉バカは「エッジ」「仕上がり」という専門用語的な言葉を多用する。
「今、ベンチ何キロ上げてるの?」
「六〇キロを十発、三セットやる」
「ミヤネさん、そんな重いのいりませんよ。軽いので回数増やして締めてみたら」
「いや、それ以上負荷も回数も増やさずに、スピードを上げていくと、もっときれいな体になるんじゃないですか」
情報を交換し、おたがいの肉体をほめたたえながら、触ったり、さすったりしている。ドアは開けたままなので、前を通る筋肉と無関係のタレントさんや芸人さんには、変な集団にしか見えないだろう。
しかし、楽しい。
実に楽しい。
筋肉トークには先輩も後輩も関係ない。筋肉がカッコよくついている人間が一番エラい。同じ筋肉仲間として会話がはずむ。とにかく、筋肉仲間を見つけよう。筋肉仲間は相手をほめまくる。「俺たちやってるよな」という連帯感は凄すごい。
皆さんも、一度経験してみてください。
嫌いな種目は避けていい
いろいろな意見を聞きながら、ボディメイクを続けていると、得意な種目と不得意な種目ができてくる。
僕が好きなのは腕立て伏せだ。回数を決めずに、限界まで続けて、最後に力尽きてフロアに崩れる。あのときの快楽にはまった。また、椅子を使った前述の腕立て伏せで、下おっぱいにワイヤーが入っていくような感覚が気持ちよかった。
苦手なのは懸けん垂すいである。どうしても楽しめないのだ。EXILEの事務所、LDHのトレーニングフロアでHIROさんの凄すさまじい懸垂を見たせいかもしれない。あまりにもすごいものを見ると心が萎縮してしまい、積極的になれなかった。
ボディメイクは長く続けることが大切なので、好きな種目を中心に、不得意なものは気が向いたときだけにした。後述の種目を一日ですべてやる必要はない。ハリのない所。ご無ぶ沙さ汰たの箇所を重点的にやろう。
ジムへ行くと、僕はベンチから始めた。最初はおもりをつけないで、バーだけを十回ほど上げる。これがストレッチ代わり。その後、自分の体重ぐらいの重さに挑戦する。前回できなかった十発ができると、もう快感。
腹筋は単調であまり好きになれなかったが、腹筋を六つに割るのが目的なので、これだけは気が進まなくても行った。
意外? 走らずに体をつくろう
意外に思うかもしれないが、走るか走らないかも、判断が分かれるところだ。筋肉仲間の意見も真っ二つに分かれた。
「走れ!」という人は有酸素運動で、脂肪を燃やせという考え方。
「走るな!」派は、走ると、脂肪も減るけれど、筋肉もそぎ落とされていくという考え方。
確かに、空腹時に走ると、筋肉から栄養を取られていく感じはあった。ならば、食事でしっかり栄養補給をして走ればいいのか。その答えを自分では出せないまま、ボディメイクを続けた。
どちらが正しいのか。正解はないのかもしれない。その人の体質や年齢によるのかもしれない。
僕自身、ボディメイク初期は走っていた。しかし、そのうち筋トレだけに集中するようになった。やはり、走ると筋肉が落ちる気がして、フルマラソン後に体が絞れていなかった体験が心にずっとひっかかっていた。
結果的には、走らずにボディメイクしたが、はたしてそれが正解だったのかは、正直、今もわからない。
(第3章 『大人はほめられて伸びる。”精神安定人”をつくろう』 より)
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『50歳からでも遅くない!ミヤネ式らくらくボディメイク法』目次抜粋
◆はじめに フルマラソンを完走したのにお腹はポヨポヨ。なぜだ!?
◆第一章 脳をだまして全身を手の甲だと思おう
◆第二章 「フッハッフッハッフッハ!」高速腹式呼吸の効果
◆第三章 大人はほめられて伸びる。”精神安定人”をつくろう
◆第四章 カツ丼食べたら腕立て三十回追加
◆第五章 ボディメイクの仕上げは日サロへGO!
◆おわりに ボディメイクに成功してモテモテ!?
◆スペシャル対談 EXILE HIRO
◆いつでもどこでもお金をかけずにできる ミヤネ式メソッド20
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