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「小説幻冬」編集部より

2018.05.26 公開 ポスト

【編集部日記】映画『犯罪都市』を観て、テンション上がる。

5月21日(月)
積ん読にしてあった原尞さんの『それまでの明日』を読み始めたら止まらない。止まらないけど、原稿も読まなくてはいけないので、今日も濫読の一日。

作りたいなと思っている書籍の参考文献を探しに書店へ。企画のアイデアを膨らませるための本って結構難しくて、同じジャンルだけで探すと大抵煮詰まるし、面白い飛躍ができない。というわけで、僕は参考文献を探す際には普段熱心にチェックしない棚に行くことが多い。で、結果として「自分が読みたい」というだけの本を買ったりしている。今回で言うと、『地理のおさらい』『ざんねんないきもの事典』『オシムからの旅』の三冊。僕は考えている企画と一見無関係な本を読んでいるときのほうがアイデアが膨らむのだけど、他の編集者はどうなんだろう?

夜はいただいた書き下ろし原稿を読む。書き下ろし原稿は三回読んでから打ち合わせをすることにしている。今回は二度目。一度目の通読は最小限のメモにとどめて、全体の流れを意識しながら読む。二度目で自分メモを書く。このメモは結構な量になる。細かいことは原稿に書き込むし、大きなことはノートに箇条書きする。そのメモを見返して「何に気をつけるか」を整理してから三度目を読む。そうすると自分なりの考えがまとまっていくことが多い。

家に帰って、カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した是枝裕和監督が「クローズアップ現代」に出ると知り、テレビを観る。是枝監督の『映画を撮りながら考えたこと』はとても刺激的な一冊で、自分の仕事との向き合い方について改めて考えるきっかけになった一冊。読んだ直後は感動して、5冊ほど購入し、知人に配っていた。「万引き家族」、はやく観たいなぁ。


5月22日(火)
打ち合わせで東所沢へ。いわゆるブレスト的な打ち合わせだったのだけど、直接会ってあれこれ話していると、一人で考えているより企画に厚みが出たりするし、思わぬアイデアも出たりする。すごく楽しい打ち合わせだった。

喫茶店で夕方くらいまで原稿を読み、夜は新宿で会食。Netflixでサッカー選手ベンゼマのドキュメンタリーがあるの知り、帰宅しがてら鑑賞。サッカーが好きで、才能があって、努力もして、それでも待っていたのがスキャンダルだとして、その後どういう思いでサッカーを続けていくのだろう?というようなことをぼんやりと考える。今までは「すごいサッカー選手」というだけの認識だったベンゼマのことが、ちょっと好きになった。


5月23日(水)

早起きして、ジムに行き、昨日見終われなかったベンゼマのドキュメンタリーの続きを観る。喫茶店の開店と同時に入店し、集中力を高めてゲラを読む。ジムで走ったりした後だと血流が良くなるのか、集中力が高まる。

疲れた時に仕事と関係ない本を読むことが多いのだけれど、せっかくベンゼマのドキュメンタリーを観たので、サッカー繋がりでクリスティアーノ・ロナウドの評伝を読む。W杯も近いし、サッカーの知識が増えていく。知ってることが多いと楽しめるし、と思ってYouTube観始めたら結構時間が経ってしまっていた。。。

出社してデスクワークを一気に片付け、先日人から薦められた韓国映画『犯罪都市』を身に行く。
思いっきりテンション上がる。マ・ドンソクに痺れるし、あと敵役のユン・ゲサンがカッコいい。調べてみたら、アイドルだった人みたいで、悪役に挑戦するのは初めてとのこと。アクションシーンの切れもいいし、キャラが立ってるし、ワンダフル。こういう「男映画」を見ると、やっぱりテンション上がるなぁ。薦めてくれた人にお礼がてらLINEで感想をやり取りして、キャッキャする。

そんなテンションの中、帰社してゲラと原稿を読む。ゲラのほうは気づいたところを鉛筆で書き込む作業をしなくてはいけないので、なかなか大変。でも、こういう地道な作業が嫌いではない。むしろ、人と会うことのほうが苦手かも、とか思ったりする。
 

5月24日(木)
警視庁捜査第一課伝説の刑事・原雄一氏による手記『宿命』を読む。捜査ってこうやって進んでいくのかー、とのんきなことを思いながらだったけど、ぐいぐい読み進められる面白さ。

今日は「小説幻冬」5月27日売り号の見本が刷りあがる日。月刊誌なので毎月やってはいるのだけど、刷り上がった見本誌を手にする瞬間は嬉しい。もちろん、何かミスがないかチェックしたりもするので、緊張感もあるけれど。

夕方に『バカボンのパパよりバカなパパ』のドラマ打ち上げにお邪魔する。2015年に文庫化した作品がNHKで6月30日より連続ドラマになる。担当した作品が羽ばたいていく姿を見るのは、この仕事の醍醐味だと思う。

夜、もう一つ会食に行かねばならず、新宿へ移動。


5月25日(金)
ひたすら原稿を読む。そして、会食に行く。一人で延々ゲラなり原稿なりを読み続けて、それが終わったら人に会って。編集者として実にオーソドックスな一日だった。移動の電車の中でNetflixの「邪悪な天才」を観る。なんだこの事件!? 何がどうなってピザ配達の人が爆死する羽目になったの??


「小説幻冬」有馬大樹

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