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美しい暮らし

2018.06.02 公開 ポスト

番外編「おじさん考」

インスタを始めて自覚したおじさんの痛さ矢吹透

(写真 iStock/Ranta Images)

ふだんとは雰囲気が違いますが、一度、おじさんのことを考えたいという矢吹透さんによる「おじさん考」。今日から3日連続で公開します。

第一章 きっかけはおじさんの自撮り

 前からインスタのアカウントは持ってたんだけど、誰かが載せてる画像とかが話題になった時、ちょこっと覗くとか、そういう程度で、自分で投稿したり、誰かをフォローしたりとかは、まったくなかったんだよねー。

 ざっくり言って、インスタって、画像アップして、フィルターかけて、ハッシュタグ付ける、って感じじゃん。

 俺は、どっちかっていうと、文字を書きたい種類の人間だから、文章をあまり書けない(まあ、書いてもいいんだろうけど、うざいでしょ)インスタは、あんまり向いてないな、って感じでやってなかったわけ。

 だけど、この前、ふっと、インスタやってみようかな、と魔が差したように考えて、始めてみたんよ。

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矢吹透『美しい暮らし』

味覚の記憶は、いつも大切な人たちと結びつく——。 冬の午後に訪ねてきた後輩のために作る冬のほうれんそうの一品。苦味に春を感じる、ふきのとうのピッツア。少年の心細い気持ちを救った香港のキュウリのサンドイッチ。海の家のようなレストランで出会った白いサングリア。仕事と恋の思い出が詰まったベーカリーの閉店……。 人生の喜びも哀しみもたっぷり味わせてくれる、繊細で胸にしみいる文章とレシピ。

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美しい暮らし

 日々を丁寧に慈しみながら暮らすこと。食事がおいしくいただけること、友人と楽しく語らうこと、その貴重さ、ありがたさを見つめ直すために。

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矢吹透

東京生まれ。 慶應義塾大学在学中に第47回小説現代新人賞(講談社主催)を受賞。 大学を卒業後、テレビ局に勤務するが、早期退職制度に応募し、退社。 第二の人生を模索する日々。

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