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笑えて、泣けて、するする頭に入る!超現代語訳 幕末物語

2018.07.30 公開 ポスト

幕末エピソード3

男も惚れる男といえば?“ロックな日本男児”の元祖、吉田松陰。牢獄ライフもエンジョイしちゃう。房野史典

幕末といえば、ヒーローのキャラの濃さと、その数がハンパない!
中でも、吉田松陰のロックンローラーぶりには、目玉も飛び出る!
この時代に、よくこんな大胆なことできたなあ~というエピソードを、ここでご紹介できる喜び(^0^)
西郷どんが敬愛しつづけた「島津テクノロジー斉彬サマ」も出てくるよ。

この面白すぎる幕末物語は、
8月24日に発売となる『笑えて、泣けて、するする頭に入る 超現代語訳 幕末物語』の入稿当時の原稿より、お届けしています。
 

 

 エモい先生とアドバンス大名


 幕末エピソード3となります。
 本編に入る前に一つ注意点が。
 幕末には、本名の他に"通称"や"雅号(がごう。風流な別名)"など、複数の名前を持つ人が、いっぱい出てきます("松陰"や"海舟"も雅号です)。
 ですが、話の流れを理解してもらうことを最優先に考えて、ここではその人物の表記を、"一番有名であろう名前"で統一させていただきます(例外もありますが)。
 すごく簡単に言うと、その都度「この人はこのとき、こう名乗ってました」って書くのがめんどくさいんです。ごめーんね。
 しのごの言いましたが、前回のおさらいをやらせていただきますね。

 ペリー、お手紙の答えもらいにもう一回日本にくる。
   ↓
 で、日米和親条約結ぶ。
   ↓
 外国来るのに備えて、阿部さん"安政の改革"で頑張る。
   ↓
 でも、いろんな外国と"和親"結ぶことに。
   ↓
 アメリカから今度はハリスさん登場。
   ↓
 ハリスさん、将軍と会って、幕メンにロングスピーチ。

 今回は、ペリーがやってきた前後、西日本に現れた"2人の賢者"の話から始めていきたいと思います。
 1人目は、幕末、明治に活躍する人材を何人も育てた、長州(山口県だよ)の賢者、その名も
 吉田松陰(よしだしょういん)。
 教育者のイメージが強い吉田松陰。
 一体どんな人だったのか、まずは前菜を召し上がっていただきましょう。
 あるとき、2人の友人と東北に行くことを計画した松陰。当時、旅をするには、自分トコの藩の許しが必要なんですが、出発日が近付いても長州藩からの許可がなかなか下りません。友人のひとりは、兄の仇討ちのために旅立つというのに……。
 でも、勝手に旅立ったら、"脱藩"っていって、藩を抜けるとみなされ、スーパー重い罪になっちゃう。だからこの選択肢はなしです。
 さて、ここでクエスチョン。
 このとき松陰が取った行動とは?


 A.友人に言って、出発日をずらしてもらう。
 B.自分は旅に行くのをやめる。


 …………では、正解の発表です。

吉田松陰「脱藩してきた」

 C.でした。

「脱藩してきた!」   (写真:iStock/UroshPetrovic)

宮部鼎蔵(みやべていぞう。松陰のお友達)「脱藩!?」
江幡(えばたくん。松陰と宮部のお友達)「マジでか!?」
松陰「東北行くのはこの日って決めたろ。江幡くんが仇討ちするためなんだからズラせないよ! なぁ!」
江幡くん「お、おぅ……(ちょっとひいてる)」

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欲、プライド、裏切り、友情、愛、別れ…。戦国時代ほど、感動満載、人間関係ドロドロ、かつ超フクザツな時代はない。「昼ドラみたいな応仁の乱」「超嫌われ者だけどマジメでいいやつ石田三成」「家康をビビらせまくった真田昌幸の最期」など、軽やかな語り口で時代の流れがみるみる頭に入る。笑いあり涙あり、日本史愛が加速する戦国時代解説本。

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猛烈なスピードで変化し、混乱を極めた幕末。吉田松陰は、プリズンライフをエンジョイして牢獄を学校にしちゃうし、勝海舟は幕府を「オワコン! 」って言っちゃうし、坂本龍馬が新時代の構想をパーフェクトに語った噂は嘘かもしれないし。超フクザツで、その分ドラマチックな時代を、「圧倒的に面白い」「わかりやすい」と評判の超現代語訳で一気読み。

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笑えて、泣けて、するする頭に入る!超現代語訳 幕末物語

歴史大好き芸人・ブロードキャスト!!の房野史典さんの初めての本『笑って泣いてドラマチックに学ぶ 超現代語訳 戦国時代』は、面白すぎてヤバイ!ととても話題になりました。発売になると、有名な歴史の先生方も「こんなに面白く読ませるなんて!」と大絶賛でした。
その房野さんが、今回「幕末」を面白く書いた!
幕末は、戦国時代以上に、日本中で”怒涛の人間ドラマ”だらけ。その分、ややこしくもあるのですが、房野さんに任せれば、とても楽しい面白読み物に!

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房野史典

1980年、岡山県生まれ。名古屋学院大学卒業。お笑いコンビ「ブロードキャスト!!」のツッコミ担当。無類の戦国武将好きで、歴史好き芸人ユニット「ロクモンジャー」を結成し、歴史活動にも意欲的。子どもたちに歴史の面白さを教える授業も好評。初の著書『笑って泣いてドラマチックに学ぶ 超現代語訳 戦国時代』でブレイク。その他の著書に、『笑えて、泣けて、するする頭に入る 超現代語訳 幕末物語』『時空を超えて面白い! 戦国武将の超絶カッコいい話』など。

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