今年は幕末150周年ですが、
幕府はこうして滅び、新政府がスタートしたのですね。
龍馬は暗殺されちゃうし、西郷どんはイメージと違ってわりと怖いところもあるし、ごちゃごちゃだらけだけど、
でも、『超現代語訳 幕末物語』では、房野さんがめちゃくちゃわかりやすく説明します!
翼は折られ、もがれ、引き千切られる
幕末エピソード15!
おさらい!
龍馬襲われる。《寺田屋事件》
↓
幕府、トラブってんのに長州攻める。負ける。《第二次長州征討》。
↓
慶喜くん、15代将軍シューニン。
↓
高杉晋作、お亡くなりに……。
↓
《四侯会議》失敗で、薩摩は倒幕を決意。
↓
薩摩と土佐が《薩土密約》を結ぶ。
↓
龍馬と後藤《船中八策》からの《大政奉還》目指す。
《大政奉還》を実現させるため、龍馬と後藤は走り始めます。
とりあえず、この計画で一番最悪なパターンは、《大政奉還》する前に、幕府が倒幕派によってぶっ倒されること。
そうです。
薩摩を説得しなきゃなんです。
後藤たち土佐メンは、龍馬の仲介(おそらく!)で薩摩と話し合います。
後藤「今幕府を討とうとすれば、日本国内で戦いが起きて、これはチャンスだと外国が攻めてくる! 武力で幕府を倒すのは待ってください! 我々が考える大政奉還を認めて、協力してください!」
西郷・大久保・小松「いいよー」
意外にもすんなりオッケー。で、
薩土盟約(さつどめいやく)
ってのを結びます(これは、藩と藩との正式なお約束)。そこで、
「慶喜には将軍やめてもらって、“一大名”になってもらおう!」とか、
「公卿から庶民にいたるまで、選挙で議員選ぼ!」みたいな約束事を決めるんです。
後藤「わかってくれて嬉しいです! とりあえず容堂さんに大政奉還について説明するため、土佐帰りますね(あのヤロー京都呼び出したくせに土佐戻ってっから!)。“10日後”にまた京都戻ってきます。で、大政奉還やるときのアクシデントに備えて、土佐から“兵を連れて”きます!」
後藤は“10日後”に、“兵を連れて”戻ってくると、薩摩に約束します。
でも変じゃありません?
薩摩は幕府を倒すんじゃないの?
なんで平和な大政奉還を受け入れるの?
僕らと同じ疑問を感じた長州も、薩摩にたずねました。
長州「ちょっと薩摩さん! 大政奉還に乗っかったらしいじゃん! もうなに? 平和的にいく感じ!?」
大久保「大丈夫。武力を使って幕府倒します」
長州「だったらなんで……!」
西郷「慶喜が、政権をすんなり朝廷に返すわけがない」
長州「!」
西郷「慶喜が大政奉還を拒否ったときがチャンス。『なら仕方ない。もう幕府を倒すしかない』と、倒幕の正当な理由ができる。そうなれば、さすがに土佐も倒幕に協力するでしょう」
長州「……ブラボー」
薩摩、やっぱりバリバリの武力倒幕路線でした。
「やってみりゃいいじゃん。どうせ失敗するよ」って考えのもと、土佐のやり方を受け入れたんです(諸説ありっす)。
そうとは知らない土佐の後藤さん。とにかくこの大イベントを成功させるため、まず容堂さん(土佐の殿)に大政奉還のことを説明。
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笑えて、泣けて、するする頭に入る!超現代語訳 幕末物語
歴史大好き芸人・ブロードキャスト!!の房野史典さんの初めての本『笑って泣いてドラマチックに学ぶ 超現代語訳 戦国時代』は、面白すぎてヤバイ!ととても話題になりました。発売になると、有名な歴史の先生方も「こんなに面白く読ませるなんて!」と大絶賛でした。
その房野さんが、今回「幕末」を面白く書いた!
幕末は、戦国時代以上に、日本中で”怒涛の人間ドラマ”だらけ。その分、ややこしくもあるのですが、房野さんに任せれば、とても楽しい面白読み物に!
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