お盆というのは不思議な時間だ。
もう会えなくなった人や、かつて人だったものともう一度会う、そんな非科学的なことがこの乾き切った現代でも堂々と残されていることに、思い返すと驚く。
盆が猛暑日にあることはきっと偶然じゃないだろう。鳴り止まない蝉のシャワーと朦朧とする意識の中、蜃気楼の先で揺れ動く陽を誰かの影に重ねる。こんな季節が選ばれたことも頷けるような、平成最後の夏、焦げかけた太陽。
プロジェクトFUKUSHIMA!という動きは当然知っていたが、生まれつきの天邪鬼のせいもあってか参加するのは八回目の今回がはじめてだった。はじめに断わっておくと、これは評論なんてたいそうなものではなく、ただの感想文です。
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