◆人事部が悪い社員を社内調整=ブッ殺す!?◆シリーズ累計150万部「ニンジャスレイヤー」チームが描く衝撃の社内スパイアクション『オフィスハック』待望の4thシーズン! 舞台は東京・丸の内の巨大企業T社。人事部特殊部隊「四七ソ」の香田と奥野に今日も新たな社内調整指令がくだる。不正を働くオフィス内のクソ野郎どもをスタイリッシュかつアッパーに撃ち殺せ。テイルゲート! ショルダーサーフ! 禁断のオフィスハック技の数々を正義のために行使せよ!
◆21◆
「ウオオオーッ!」「四七ソが何だ! 人事部が何だーッ!」「ぶっ殺してやるぜーッ!」
前方2箇所にあるロックドアが同時に開かれ、合計20名近い近いならず者社員が現れて、四七ソの前に立ちはだかった。
「人事部の犬め、くたばりやがれーッ!」「こっちは体張ってんだよーッ!」
放置されたパキラの鉢植えを蹴り倒しながら、敵は廃メインオフィスへと殺到!
「スコーッ!」「スコスコスコーッ!」
天井裏に潜んでいたハードコア武闘派のスキンヘッド社員10名が、後方に飛び降り、四七ソを包囲する! 甲高い鬨の声! 鼻から下は黒いバンダナスカーフで覆われ、目は瞳孔が開き四白眼! 薬物で異常興奮状態だ!
「死ねやあああーーーッ!」「WAR!」「スコーッ!」
BLAM! BLAM! BLAM! BLAM! BLAM! BLAM!
銃弾! 銃弾! 銃弾! 四七ソは防弾ブリーフケースやパーティションを巧みに使い、これを回避!
「全員、防御陣形に!」室長が叫ぶ!
BLAM! BLAM! BLAM!
室長は大口径リボルバー銃で後方へ応戦しつつ、的確な指示。広く展開していた四七ソは、背中合わせになって緩やかな円陣を作り、絶え間なく移動する。防弾ブリーフケースで銃弾を防ぎ、全方位へと拳銃を突き出す。
「「抵抗する者は全員この場で容赦なく調整する!」」最前線左翼に奥野、香田。
「「これは最終調整だ!」」少し引いて右翼に高橋、後藤。
「「繰り返す! これは最終調整だ!」」後方中央に室長、鉄輪。
BLAM! BLAM! BLAM! BLAM! BLAM! BLAM!
死神の返礼は調整の銃弾だ。
「グあッ!」「うグウ!」「メリジェン!」
テプラ調整拳銃の銃口から鋭いマズルフラッシュが輝き、バンダナで口元を隠したならず者社員3人が、額、胸、額を撃ち抜かれ、翻筋斗打って倒れ、赤いヨガボールにバウンドする。真昼のオフィスに硝煙の香りが漂う。
BLAM! BLAM! BLAM! BLAM! BLAM! BLAM!
敵の数は多い。長期戦を覚悟しなければならない。しかし手間取れば、機密段ボールの奪還成功率が等比級数的に下がってゆく。
前方に2つあるセキュリティドア。どちらかの先に機密段ボールがあるのは確かだ。そのために香田と奥野が斬りこまねばならない。それを高橋と後藤が援護する構えだ。香田はテイルゲートのための隙を窺うも、敵は警戒しており、容易にはいかない。
BLAM! BLAM! BLAM! BLAM! BLAM! BLAM!
「ヒイイイイーーーッ! こ、こいつらバケモノかよ!」
戦意喪失したならず者社員が、壁に埋め込まれた入力キーの前に立ち、4桁コードロック式のセキュリティドアを解除。そのまま奥へと退却する。
「2381!」
鉄輪が叫んだ。20メートル以上離れた地点のパスコード入力を肩越しに看破する、恐るべきショルダーサーフだ。
「よし! 奥野さん、いきます!」
未だメインオフィスには敵多数。後藤高橋の援護射撃を受けながら、一瞬の晴れ間を見極め、香田と奥野がロックドアへと走る。
(スコーッ! 来い……そのまま来い……!)(奇襲かけてハチの巣にしてやるぜ……!)
だが、窓際。倒れたパーティションの後ろには、血に餓えたならず者社員2人が屈み込み、奇襲の時を今か今かと手ぐすね引いて待っていた。
そこへ、パスワード解除のために香田と奥野が前進してきた。潜伏していたならず者たちが打って出ようとする。だが機先を制するように、10メートル離れた地点から、高橋の冷たい銃弾がそのパーティションを突き破った。
BLAM! BLAM! BLAM!
「えッ!?」「あぐうッ!」
潜伏していたならず者社員たちは、状況を理解できぬまま調整された。まるで透視能力者のような索敵能力。これも高橋が持つサーモタージの力だ。パーティションの温度変化により、高橋はその後ろに隠れている敵の人数、さらには銃や頭の位置まで把握できたのだ。
「高橋、ナイッシュー!」
サポートを受けた香田が、的確なモチベアップを行う。
BLAM! BLAM! BLAM!
奥野が銃撃を引きつけている間に、香田はコード2381を入力。ロックドアが開き、2人はその先の廊下へと進んだ。
「奥野さん、この臭い」「まずいですね」
大麻の香りと、何かが燃える異臭がした。
二人は顔を強張らせ、抵抗する敵を次々と調整しながら突き進んだ。
「部長! 部長!」「奴らバケモノです!」T字廊下の先で敵が叫ぶ。
「ハハハハハ! 私とどちらがバケモノか、試してみようじゃないか!」
T字廊下の先、突き当たり左側から異常なテンションの声が響いた。
香田と奥野は身構えた。
直後、包帯で全身を包んだスーツ男が飛び出して、香田と奥野に向かって3Dプリント・マシンピストルを乱射した。ストロボ連写したような明滅が二人の視界を覆った。
「死ね! 四七ソ! 死ねーーーーッ!」
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