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SUNNY 強い気持ち・強い愛

2018.08.28 公開 ポスト

自分らしく生きるって、楽しく生きるって、そう、こんな気持ちだった幻冬舎編集部

 日常の忙しさに追われていると、一日一日の新鮮みが失われ、感情までもルーティーンになりがち。そしていつの間にか、自分の人生の主役が自分であることをすっかり忘れてしまったりもします。あれ?これでよかったんだっけ、とふと疑問を持ったことがある方にはぜひこの映画と小説を。心に刺さる言葉と音楽が満載の『SUNNY 強い気持ち・強い愛』(8月31日公開)、その内容は――。

 

笑おう、あの頃みたいに――

 裕福で穏やかな生活を送る専業主婦の奈美。何の不満もない生活のはずなのに、夫や娘とのすれ違いにどこかむなしさを感じている。そんなとき、病院で偶然出会った末期がん患者は、なんと、高校生活を共に送った親友・芹香(せりか)だった。余命1カ月と診断された芹香に、高校時代の仲間に会いたいと頼まれたことから、奈美の中の何かが動き出していく。

 芹香、奈美たち6人、「SUNNY」と名付けたグループが高校時代を過ごしたのは、「コギャルブーム」のまっ最中。カラオケに行ったり、プリクラを撮ったり、ケンカをしたり、他愛ないことでいつも笑っていたあの頃。それから20年余り。ある事件をきっかけに、6人が連絡を取り合うことはなくなっていたのだが……。

 仲間4人を探し出すために動き出した奈美は、「SUNNY」の仲間のために、日頃の奈美とは思えない行動に出る。ときにヤクザと交渉してバーを借り切ったり、浮気をした仲間の夫を一緒にぶちのめしたり。上品な専業主婦だった奈美の変身ぶりが実に爽快だ。そこには、内気なようでいて、土壇場になるととてつもないパワーを発揮する、10代の頃の「奈美」がいた。

 ひとりひとり、行方がわかっていく「SUNNY」の仲間たち。それぞれが高校時代には思いもよらなかった重い現実を抱えていた。過ぎた時間が急に取り戻せるわけでもない。でも現実に押しつぶされそうになっていた「SUNNY」メンバーにも、少しずつ変化が訪れる。

 そして残された時間が刻々と少なくなっていく芹香が、奈美に告げる。

「私の分まで、楽しんで生きて」――

 タイトルにもなった小沢健二の「強い気持ち・強い愛」、そして安室奈美恵のヒットナンバー、trf、PUFFYなど、90年代を彩った音楽が、「あの頃」をせつなくよみがらせてくれる。同世代の女性たちはもちろん、世代、性別を超えて、せつなくも希望あふれるラスト。「笑おう、あの頃みたいに」……この言葉が心にしみるとき、あなたの中でもきっと何かが変わっていくはずだ。

 

<映画情報>公式サイトはこちら

 

SUNNY 強い気持ち・強い愛 

篠原涼子 広瀬すず
小池栄子 ともさかりえ 渡辺直美
池田エライザ 山本舞香 野田美桜 田辺桜子 富田望生
三浦春馬 リリー・フランキー / 板谷由香
監督・脚本:大根仁 音楽:小室哲哉
原作:「Sunny」CJ E&M CORPORATION

 


※次回は、気になる登場人物を紹介。8月31日公開予定です。

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SUNNY 強い気持ち・強い愛

笑おう、あの頃みたいに――。珠玉の90年代J-POPと超豪華キャスト陣の競演で贈る、最強の“笑って泣ける青春映画”。自分らしく生きるって、楽しんで生きるって、そういえば、こんな気持ちだったんだ……

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