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ラブダイエット

2018.09.13 公開 ポスト

人生から愛をなくさず、自分を後回しにしないための秘密のアドバイスエリカ・アンギャル

2018年5月19日に開催されたエリカ・アンギャルさんによるセミナー「ラブダイエット 心と体を満たしてうるおう女性になる方法」では、エリカさんの著書『ラブダイエット』の制作秘話とともに、肌と肌の触れ合いによって心と体の感受性をあげる方法、そして、他人も自分も健やかに愛する方法をお伝えしました。
そのセミナーの模様がまるごと電子書籍『心と体を満たしてキレイになる エリカ式究極のダイエット』としてまとまりました。冒頭の一部を抜粋してお届けします。
(構成:アケミン)

甘いものを食べ過ぎる日本人女性。それは愛情不足が原因です

エリカ 私はこれまで20年間以上日本に住んで、2004年からの8年間はミス・ユニバース・ジャパンの公式栄養コンサルタントとして栄養学や生活習慣を指導してきました。2006年には知花くららさんが世界2位に、2007年には森理世さんが世界1位を獲った時期ですね。

──2009年にエリカさんが『世界一の美女になるダイエット』を出版したことによって、ダイエットと言っても単にカロリー計算するだけではなく、たんぱく質や上質な脂を積極的に採り入れながら栄養素を考えて食事をすることの大切さ、つまり「痩せることがすべてではない」という考えや知識がここ10年の間で日本女性の間におおいに浸透してきたと思います。そしてさらに美しくなるには、食生活のみならず心の問題が大きいこと、つまり自信があってこそ、自分を大切にしてこそ他人から美しく見えるのだとエリカさんはおっしゃっていますね。またミス・ユニバース時代からいろんな女性をみてきたのちに「日本の女性は、甘い物を食べ過ぎているのではないか?」という問題に気づいたのだとか。

エリカ もちろん世界中、どんな国でも女性はスイーツが大好きなものですが、日本の女性は特に甘いもの好きだと思います。スイーツバイキングやパンケーキがブームになったり、お昼ゴハンを抜いてケーキを食べるなどスイーツを食事の代わりにしている、なんて話も聞きます。これは単に好みの話だけではなく、実は愛情の不足を補おうとして、無意識に砂糖を過剰摂取してしまう防衛本能が働いているのではないかと考えています。

──日本女性が甘い物を食べ過ぎている背景には、愛情不足があるんですね。

エリカ そうですね。日本人女性は今の若い世代でも非常に献身的で、夫のため、子どものため、両親のため、会社のため…とつい周りの人のことを先に考える。それは社会的にも美徳と思われていますが、自分のことは最後の最後になって、やはり満たされないものが残ってしまう。それは本当の意味では自分に優しくできていない。そしてその愛情不足や足りない気持ち、不安な状態の心身を慰めるためのご褒美として甘い物で補っているのではないか。日本人の女性は心への栄養、つまり愛がまだまだ足りていないのでは、と思ったのです。

──そもそもこの本は、企画した当時はホルモンについて書こうと話していました。しかし実際に書き進めていくうちに、愛情やスキンシップ、さらにはハグやセックス…そういうことについても避けて通れないと気づきましたよね。ただエリカさんご自身は、「世界一の美女になる」の著者で普段から綺麗なドレスを着てミス・ユニバースについて語っているイメージですので、そこからどうやってスキンシップやセックスについて語ってもらればいいのか、どうやったら読者が受け入れてくれるのか、その点にもっとも頭を悩ませました。

エリカ 直接的な性表現をせずに、いかに美しく説明ができるかには、とても苦心しましたよね。そしてこの本を書き進めていくうちに、私がタブーと認識していないものが、日本人にとっては避けるべき話題であったり、またその逆のパターンもいくつか発見しました。

──なかでも日本の女性たちは性の話はタブー。でも便秘の話は平気でする…ということにエリカさんは非常に驚いていましたよね。

エリカ そうなんです。これはもう30年以上前の話になりますが、私が最初に交換留学で日本に来たときにホームステイ先のお姉さんが、「便が出て1キロ痩せた!」って言っていたのにものすごく衝撃を受けました。私たちは便秘や便通の話はもっとも恥ずかしいことで女友達同士でもいっさい話題にしない。日本人女性は性については、なかなか話さないけれど便秘については普通に話すんですよね(笑)。

──一方、海外の方から見ると、日本人は非常に性に対してオープンに見えるといいますね。

エリカ 日本はスポーツ新聞や雑誌に性の情報が氾濫しているし、マンガを読んでいても過激な性描写がある。また街には風俗店やラブホテルがたくさんあるし、下着が見えそうなぐらい短いスカートをはいた女性が歩いていて、とても驚いたこともあります。一方で学校での性教育については、世界的に見てもかなり遅れていると思いますね。性に関しては「恥ずかしいこと」と思われているので、学校や家庭で教えるのが非常に難しいのだと思います。

──そうやって話しているうちに性の話は、女性にとって非常に大切だし、エリカさんだからこそ言えることもあるのではないかと思ったんです。「黒船」ではないですが(笑)、日本人が日本人に話すよりも外からの意見を言ってくれたほうが私たちにとっても聞きやすい。そんな風に試行錯誤しながら『ラブダイエット』という本がまとまりました。

美容からダイエット、ストレス耐性まで…奇跡のホルモン・オキシトシン

エリカ 『ラブダイエット』では心の栄養=愛情、と述べていますが、愛情の中でも特にスキンシップは欠かせません。そしてこれに関してはすでに世界中で様々な研究がされています。たとえば、赤ちゃんもお母さんからスキンシップされて、愛をもらわない場合は成長ホルモンが出づらくなって、心身の発達に遅れが生じることが判明しています。また成人になってからの精神的な安定度にも影響が出ます。

 世界的に見ると、スキンシップの仕方によって「ロータッチカントリー」と「ハイタッチカントリー」という言葉で二分されます。「ハイタッチカントリー」の国は、スキンシップがたくさんある国。出会ってすぐにハグをしたり、頬にキスをすることが多い。具体的には中南米のラテン系の国々や南ヨーロッパのフランスやイタリア、スペインなどがあげられます。アメリカの映画を見ていると、頻繁にスキンシップをしているように思えますが、実はアメリカはロータッチの国に分類されるんです。オーストラリア、イギリスも同様です。日常的にスキンシップが少ない日本は、まぎれもないロータッチカントリーです。さらにロータッチカントリーは、自殺率やうつ病の発生率、虐待が多いというデータもあります。その他にも様々な要因がありますが、そういった意味でもスキンシップで愛情を示すことがいかに大人にとっても大切なのか、わかると思います。

──スキンシップによって生じるオキシトシンというホルモンは、別名「愛情ホルモン」と呼ばれています。ストレス耐性や美容にも影響がある、素晴らしい効果を持っているそうですね。

エリカ そもそもオキシトシンは出産時に子宮を収縮させ、母乳の分泌を促すホルモンなのですが、ストレスを緩和して幸せな気分にしてくれる作用もあります。メンタル面では次のような効果があります。

・不安な気持ち、恐怖感を減らす

・気分を落ち着かせる

・うつ病を予防する

・孤独感をなくす

・社交的になる

──すごいですね、オキシトシンの効果。

エリカ フィジカル面では、

食欲を抑え、適正体重をキープする

ホルモンバランスによい影響を与える

よく眠れるようになる

傷の回復を早める

更年期症状を緩和する

慢性疲労を緩和する

免疫力を高める

血圧を下げる

甲状腺機能を高め、痛みを和らげる

消化を促進する

肌の老化を防ぐ

──いいことづくめですね。

エリカ またオキシトシンは、ダイエットの味方にもなるんです。アメリカで行われた最新の研究では、被験者を二つのグループに分けて、片方のグループにはオキシトシンを、もう一つにはオキシトシンの入っていない偽薬を鼻からスプレーしました。するとオキシトシンをスプレーされたグループのほうは、されていない方に比べて1食当たりに平均120キロカロリー少ない食事量で満足できたというデータが報告されています。つまり日本人女性でスイーツを大好きな人は、オキシトシンのレベルが低い可能性があります。

──オキシトシンが足りてないから、スイーツを食べ過ぎてしまう。

エリカ オキシトシンが増えることで、食欲抑制につながる。スイーツの中毒性を抑えてくれる効果があるので、そういう意味でもダイエットの味方となります。また最近の研究だと、オキシトシンは美肌やアンチエイジング効果があるとわかっています。肌の中の繊維芽細胞というコラーゲンを生み出す細胞を活性化させてくれるのです。そして鎮痛効果も期待できます。ドイツの研究では、オキシトシンの分泌により頭痛は60パーセントほど減っていくことわかりました。

……続きは、電子書籍『心と体を満たしてキレイになる エリカ式究極のダイエット』をご覧ください。

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エリカ・アンギャル

2004年から8年間、ミス・ユニバース・ジャパン公式栄養コンサルタントとして世界一の美女を目指すファイナリストたちに「美しくなる食生活」を指南。栄養学、薬理学、生理学など予防医学における幅広い専門知識を駆使し、“内側からより美しく、心も身体も健やかに輝く”をテーマに、ハッピーな毎日のための食とライフスタイルを発信。 1969年オーストラリア・シドニー生まれ。シドニー工科大学卒業、健康科学学士。ネイチャーケアカレッジ卒業(栄養学)。オーストラリア伝統的医薬学会(ATMS)会員。オーストラリアで医師とともに、アレルギーや自己免疫疾患、心臓病や糖尿病などの生活習慣病や、肌コンディションに悩む患者の治療に従事する。 著書『世界一の美女になるダイエット』『世界一の美女になるダイエットバイブル』『30日で生まれ変わる美女ダイエット』(以上、幻冬舎)は累計50万部のベストセラーとなり、多くの女性たちの食に対する意識を変革した。その他に『美女の血液型BOOK』、『美女の血液型別お弁当BOOK』(ともに主婦と生活社)、『グルテンフリーダイエット』(ポプラ社)などがある。

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