方眼メモを使う、ペンの色は基本2色、メモは3列で書く、人の言った言葉には吹き出しを使う……。40代半ばからたった1年で「記憶力日本チャンピオン」になった池田義博氏の著書、『記憶力日本一を5度獲った私の奇跡のメモ術』には、「仕事の効率が上がらない」「集中力がない」「いいアイデアが浮かばない」などの悩みがたちまち解消するメモ&ノート術が盛りだくさん。特別に本書の一部をご紹介しますので、ぜひ試してみてください。
カラフルなノートは自己満足?
学生時代に私の周りに何色ものペンを使ってノートをとったり、テキストも色とりどりのマーカーなどでラインを引いたりしていた友人がいました。
見た目は確かにカラフルできれいです。それに彼らなりに色分けのルールなどもあったのでしょう。
しかし実際に勉強の効果はあったのかは甚だ疑問です。
本来はノートや、テキストの重要項目に印をつけたりする行為は、その内容を理解して、覚え、身につける目的のためにあると思うのですが、彼らの目的は無意識なのでしょうが別のところに設定されていた気がします。
本人たちは違うというかもしれませんが、アートのような存在としてノートやテキストがあり、それに手を加えて、きれいな作品になることに達成感があったのではないでしょうか。
しかし反対にすべて黒色のみのノートというのも印象が薄い気がします。
それならば色はいくつ使うのがよいのか悩むところですが、私自身は基本色に青、そしてそれ以外は赤のみとし、トータル2色に限定して使っています。
2色に限定している理由はいくつかあります。
まずは書いた内容を「覚える」という点からみると、たくさんの色を使ったからといって有利にはならないと考えるからです。
要するに色は記憶を引き出すきっかけにはならないのです。
きっかけとなるのは前項までにお伝えしてきた「日付」や「イメージ」や、後で見直したときに、できるだけわかりやすくするための「書き方の工夫」といった、エピソードになるような要素なのです。
それ以外にも効率の面が挙げられます。
メモやノートをとるときはある意味、時間との勝負のようなところがあります。
そんなときにどんな色を使うか、などに思考の時間を割かれるのは非常にもったいないと思うのです。
それよりも重要なところは枠で囲んだり、二重丸や星を記入したり、メモの順番を矢印で示したりといった工夫の方が、思考の流れに即して同時進行でメモやノートをとることができます。
このような理由から私は基本の色に青、そしてポイントとなる部分に赤の2色のみを使っているのです。
「黒」ではなく「青」を使う理由
メインの色に黒色ではなく青色を使う理由は主に精神的な面からきています。
青という色は、心理学的に心を落ち着かせてくれて集中力を高めてくれる色なのです。
いつも冷静に集中して思考ができるようにという思いも込めています。
それに単純にブルーのクールな感覚がよいアイデアを生み出してくれるような期待もさせてくれます。外資系コンサルティング会社のコンサルタントも青ペンを使ったりしているようですし、形から入るというのも気持ちをアップさせてくれる大切な要素です。
また使うペンにもこだわりがあります。
書こうと思ったときにインクがかすれずにすぐに書き出せる、そして書き心地もなめらか。細かいようですが書くためのストレスを少しでもなくすためにこれらの要素を重視しています。
そこで私は、青色、赤色ともに、三菱鉛筆の油性ボールペン「ジェットストリーム」の0.7ミリを主に使用しています。
本書で後述する思考法で出てくるような少し大きめの紙に大きく文字を書くときには、ぺんてるの青の水性サインペンが使いやすく安価なのでたくさん用意しています。
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記憶力日本一を5度獲った私の奇跡のメモ術
方眼メモを使う、ペンの色は基本2色、メモは3列で書く……。40代半ばから、たった1年で「記憶力日本チャンピオン」になった池田義博さん。著書『記憶力日本一を5度獲った私の奇跡のメモ術』は、「メモをとっても忘れてしまう」「仕事の効率が上がらない」「集中力がない」「いいアイデアが浮かばない」といった悩みに応える、独自のメモ&ノート術がつまった一冊です。そんな本書から、効果てきめんのノウハウをいくつかご紹介しましょう。