『にぎやかだけど、たったひとりで 人生が変わる、大富豪の33の教え』刊行記念試し読み第三弾をお届けします。
仕事と子育ての両立は、他人に迷惑をかけないようにとひとりで抱えこんで辛くなってしまうことも。こんな考え方もあるよ、と兄貴が教えてくれたヒントとは。
「子供はおっちゃんおばちゃんに預けろ」
僕は完全におじいちゃんっ子、おばあちゃんっ子です。子供にとって、一番素晴らしい、いい育て方っていうのは、大人と接する数を増やすことやと思う。
おじいちゃん、おばあちゃん、おっちゃん、おばちゃん、近所の姉ちゃん、兄ちゃん、こういう者の中に置いてもらえるかにあると思います。そこで一気に人間の成長率が変わってくるから。
先生が一人に生徒が四十人というのが、今の僕らの社会や。はっきり言ってそんなんじゃ全然物足りん。先生四十人が、子供一人に思いを込めまくりよるねん。そうしたらどれだけ成長しよるかって話や。レベルが違う。
今、皆、自分のことばっかり思っとるんや。思いは馳せるためにあるんや。人や外に向けたもんが思いや、元々。そうじゃなかったら重いわって言われるわな。
ただ、悪いのもいるでしょって人は言うんや。いい人とか悪い人とか、見様見真似でしか人は育たんし、言うて聞かすなんて到底無理や。ということは、悪いの見せないとどれが悪いか分からないねん。見せたほうがええねん。こっちが正解や。
子供の頃、めちゃめちゃ悪いおっさんいっぱいいたよ。絶対やめとことか、あんなことになるのかとか、いっぱい見て、学んできた。その代わり、ええ人もたくさん見てきたから、全部分かってるよ。なるほどな、こういう風になるんだっていう結果が分かってる。 だから悪い方には絶対にいかない。
同級生、クラスメイトというのはみんな将来どういう風になるかが理解できてないように感じるな。夢ばっかり語りよるから。
経験者に聞いたらすぐに回答を得られる訳で、解答用紙を待ってるのが無駄や。 人にまみれることが大事やな。