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あのニュースのホントのところ

2018.10.23 公開 ポスト

中国封じ込めへ舵を切ったアメリカ

対中強硬姿勢は、中間選挙狙いのトランプの暴走ではない杉本宏

ⓒiStock.com/danfiore

 激化する米中貿易戦争が、世界経済に不穏な影を落としています。対中強硬姿勢は中間選挙狙いのトランプ大統領の暴走という見方もありますが、そうではない、いま起きていることはトランプvs.中国ではなくアメリカvs中国であり、その背後にあるのは軍事の覇権争いであると杉本宏氏。つい先ごろ、それを裏付ける衝撃の報告書も発表されました――。

 * * *

 トランプ政権が中国との関係をリセットし、対決姿勢を強めています。ますます激化する中国への高関税措置、台湾への武器供与の決定、さらには中国人産業スパイの摘発……。このまま経済と軍事面で台頭する中国の膨張を許すと、自由で開放的な「米国の民主主義」につけ込み、米国の選挙や内政にまで深く干渉しかねない――こう警戒し、異質な「紅い資本主義」の拡張を断固として封じ込める構えです。

 いったい、トランプ政権は何をめざしているのでしょうか。

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杉本宏

ジャーナリスト。慶應義塾大学大学院修士課程修了。マサチューセッツ工科大(MIT)政治学部博士課程単位取得退学。防衛大学校非常勤講師を経て、朝日新聞社入社。政治部、外報部などを経て、ロサンゼルス、アトランタ、ワシントンに赴任。記者としての取材活動のかたわら、国際政治研究も続ける。著書に『ターゲテッド・キリング――標的殺害とアメリカの苦悩』(現代書館)がある。

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