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猥談バー…できるかな?

2018.10.30 公開 ポスト

プレオープンで凄いミスしたけど、結果的にイイ初日になった話。佐伯ポインティ

なんで、そんなにポジティブなの? と、たまに聞かれる。

社会人になって仕事を始めてから、自分が極度にポジティブだと気付いた。自分に良いように解釈するので、万事OK!となってしまうのだ(シンプルに会社員に向いてない)。

ポジティブさの理由にはおそらく、そもそもあんまり期待していない、ということがある。

世界や他人に期待していない方が、想定外なことが起きたとき、いろいろな楽しさが発生する。そして自分で自分に期待するのは、最低限だけ。最低限ができたら、超すごい!えらすぎる!!のマインドで生きている。

ポインティはネットフリックスを観て1日が終わったとしても、(素敵な作品を観ることに時間を使えたね…)と自分をほめている。

つまり、世界も他人も何もしてくれないし、自分は何もできないと思ってると、たま~~に、してくれたことや、できたことを楽しめるというスタンスでいるのだ。


最近、自分でもポジティブだな~と思ったことがある。
僕がやっている会員制「猥談バー」のプレオープンが始まる日。


オープン4時間前、まだお酒の仕入れが終わってなかった。
正確に言うと、始まってすらいなかった。

「にゃ~ん」

もういっそ猫になろうとした。猫は仕入れが終わって無くても大丈夫だからだ。

お店舗のお掃除でかなり時間と体力を使ってしまい、お酒の仕入れがプレオープン当日まで間に合わなかったら、人が猫になってもおかしくないにゃん。

だが少し早めにお店舗に来たスタッフが「えっ…ポインティ、まだお酒頼んでないの…?」とガチざわつきを見せたので、猫になれず、業者さんに電話。

これが猥談バーのメニューである。どれくらいお酒が出るかをみるために、プレオープン期間は飲み放題ではなく単品で始めることに。

そして、猥談が盛り上がりそうな「最近のセックス!」というメニューをつくってみた。
(前回のコラムで募集したお酒も順次出してみようと思っている。)
 

仕入れを終えて、さあオープン…のはずだったが…お客さんが、かなりまったりなペースでしか来ない。

会員数は300人以上いるので、結構混雑するかな…と予想していた。おや…と思いながら、お客さんと猥談してると、「メール来てないよ~」という事実発覚。

「猥談バーのプレオープンするよ!」という告知メールが、会員に届いてないことが判明したのだ。アウチ、渾身のミス!!

かなりおポンチなスタートである。プレオープンに行きたかった!と思う人がいたらつらみだし、人が来てくれないと、せっかく猫にならずお酒を仕入れたのにガッツリ無駄になってしまう。飲食店としてもヤバみ。

さすがに怒る人もいるかな…と思いながらすぐにメールとツイートしたら、

「猥談バーでそんなに空いてるなんて、逆に伝説の回すぎてやばみ…!!!」
「届いた!ありがと!今後行くねえ♡」
「今日届いたし。今見たよ!笑」
「猥談バー、プレオープンからポヨポヨなのさすが笑」

と各々まったり優しいお返事が。優しみが深すぎる…すき…

こんな感じで、会員たちのポインティへの甘やかし方も、最高なのである。

しかも、ツイートを見て来てくれた人たちで、20時頃からお店舗はいっぱいになったのである!
 

そうして、いつもの猥談バーのように、出会い系アプリでのセックスの話、パートナーとの性生活の悩み、みかん畑での初体験の話、セックスしてる最中にインタビューする人の話…ポップな猥談から、ディープめな猥談まで、いろんな猥談が飛び交うように。
 

(10年間、催眠術をやってる人がきて、催眠術を実演してくれたときの写真。)
 

(お店舗オープンお祝いで、すんごい良いお酒をもらうポインティの写真。)


プレオープン初日からつまづいて、ポインティらしいなあ、赤子なのによくオープンしたな…。

と自分で最低限できたことを褒めたが、さらにリプライやDMやメールで会員のみんなの最高さに気付けて安心したので、結果的に凄いイイ初日だったのである。またも、ポジティブになってしまった。ああ、そんな自分も可愛すぎる。プリティが服を着て歩いているのか。


そんなわけで、猥談バーのプレオープンは11月までの毎週土曜日。12月からは本オープンである。プレオープン開始から、この原稿を書くまでの時間で、会員数は400人になった。もう猥談の村である。

そして、本オープン前の11月23日には、200人ほど入れる「猥談バー感謝パーティー」を行うことになった。

猥談にまつわる仕事はどんどん増えてきているが、引き続き、赤子のような身体をプリプリさせながら、可愛くやっていこうと思う。

ちなみに、プレオープンをやった結果、“最近のセックス”を注文すると、ポインティとスタッフが「最近のセックス、入りましたぁ~~~!」と叫んでお店舗中が元気になるので、頼んだ人は周りに最近のセックスを話すようになることがわかった。いいメニューである。

 

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猥談バー…できるかな?

猥談バーリアル店舗ができるまでの格闘の記録

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佐伯ポインティ

1993年、東京生まれ。早稲田大学文化構想学部を卒業後、クリエイターのエージェント会社コルクに漫画編集者として入社。2017年に独立し、男女楽しめるエロスのあるコンテンツをつくる「エロデューサー」として活動中。ポジティブに猥談を楽しむ人が集まる「猥談バー」というイベントを主催したり、様々な性癖・性体験の人をインタビューし「猥談タウン回覧板」というメルマガを配信したり、エロい仕事ばかりしている。ツイッター:https://twitter.com/boogie_go

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