従来の価値観が大きく変わっていきそうな2019年。
あなたにとっての「新しい幸せの形」とは?
連載「ご縁の法則」で大人気の占い師、真木あかりさんの新刊 『2019年上半期 12星座別あなたの運勢』より、各星座別ご縁の傾向と対策をお伝えいたします。
過去の自分を誇りに思いつつ、前に進むとき
「あのときは本当に大変だったけれど、頑張ったからこそ今があるのだろう」と感じたことはあるでしょうか。私などは基本的にせっかちでそそっかしく忘れっぽい性格なので、すべてのことが「喉元過ぎれば熱さを忘れる」状態で、大変なことはほとんど忘れてしまい「頑張った→今がある! よし!」などとアホの子のような発想をしてしまうのですが、かに座の人は2019年、おそらくこの数年間努力を強いられてきたことの意味を、日々の様々なシーンで感じていくことになるだろうと思います。
あなたはとても愛情深く、絆を大切にされる方です。自分と関わりがある人に対しては、どこまでも深い気配りをして役に立ちたいと考えていらっしゃいます。そんなあなたにとって、ここ数年はまさに人のために自分の労力や時間を捧げたり、周りの人に対して自分が負う責任が重くなるなか力を尽くしたり、という時間になっていました。人は誰でも自分の人生を生きており、他人の人生を生きたり、誰かに自分の人生を生きてもらったりすることはできません。それでも、かに座の人にとってはまわりの人に優しい眼差しを投げかけ、尽力する日々であったことだろうと思います。
人のために力を尽くしながら、「こうすることに何の意味があるのだろう?」という思いを胸に抱いた方も多かったかもしれません。その「意味」がわかってくるのが、2019年です。
星占いでは10個の星の配置を見ながら現在や未来の運勢を読んでいきます。愛だったり、自分自身だったり、コミュニケーションだったり、それぞれの星にそれぞれの担当分野があるのですが、なかでも「幸運と拡大の星」と呼ばれる木星が、2018年11月にかに座の「日常的な仕事」を意味するエリアに巡ってきます。これが、2019年を象徴するテーマです。
2019年、あなたはかつて人のために力を尽くし、忙しくとも責任を果たし続けた自分が報われるような出来事に、数多く出合うことになるだろうと思います。また、そうした姿勢が目に見えるかたちで評価されることもあるでしょう。自分が人の役に立てていたのだ、自分の行動には意味があったのだと実感することが、かに座にとっては何より嬉しい手応えとなるはずです。
ときに地味で、自分がまるで日陰の存在としか思えない日もあったことでしょう。それも今となっては意味があったと、自分で優しい光を投げかけてあげられるようになるのだと思います。
『夜と霧』を書いた精神科医のヴィクトール・フランクルは「山の体験と意味の経験」という文章にて「困難に遭遇したとき、『意味』がわたしを待っている、わたしには実現しなければならない『意味』がある、と思える人には、窮地を乗り越える力が与えられるのです」と述べています。
かに座の人がここ数年かけて人のために頑張ってきたことが巡り巡って自分のためにもなる、そうしたタイムラグのある納得感が得られることも、あるかもしれません。あなたは本当に、よく頑張っていらっしゃいました。ぜひ、ご自分をたくさん褒めてあげてくださいね。それが2019年を力強く自分らしく生きていく、糧になるだろうと思います。
付き合う人を選んでいく、長い挑戦のとき
2019年のトピックとして、どの星座の人にも強いインパクトをもたらすのが天王星です。天王星は「自由と改革の星」と呼ばれる惑星で、ひとつの星座に7年ほど滞在してそのときどきのテーマでその人に改革と、真の「自由」の獲得を促します。
3月6日以降、かに座の人は不思議と「これまでうまくやってきた仲間と、なんとなくズレを感じて疎遠になる」という経験が多くなってくるかもしれません。もしくは、自分から他人とのあいだに壁を設けることもあるでしょう。会社やチームから離れ、ひとりでじっくり熟考できる環境を求める、といった人もいらっしゃると思います。ときにそれは、少なからぬショックを伴うかたちで「突きつけられる」のかもしれません。天王星という星が司る「改革」という言葉そのままに、今まで当たり前だったものがガラリと塗り替えられる、といったことが起こりやすいのです。それほどまでにしないと人は変われないし、現状にしがみつこうとしてしまうということなのかもしれません。
ただ、天王星は人にショックを与えるだけのただの凶星ではありません。そうした出来事を真摯に受け止め、乗り越えた人にはもれなく、もうひとつのキーワードである「自由」をもたらしてくれるのです。ともに過ごす人は、多くのものを与えてくれる一方で、ときに人を縛り付けることもあります。誰かの目を気にして動けなくなったり、自分らしくない振る舞いをしたりした経験はどなたもあることでしょう。そうした足かせはこの時期、ガッツリ外れるのです。あなたは天王星のもと、スクラップ・アンド・ビルドを繰り返しながら人付き合いのあり方を変えていくのです。
ときには、世捨て人のような感覚にとらわれることもあるでしょう。孤独感を身にしみて感じるときもありそうです。ただ、人はいつまでも同じではありません。この時期に付き合う人が変わるのは、自分がいろいろな経験をして成長したからこそです。どんなにお気に入りの服でも、身長や体重が増えて成長すれば着られません。人間関係でもそれと同じことが、言えるのだろうと思います。
そういえば先日、お気に入りのフィットネスウェアが「どうにも着心地が悪いな。着すぎてヘタってきたんだろうか」と思っていたら、自分が単純に太っただけでした。洗濯のせいとか楽観的すぎる自分に驚きました。とまあ、そんな簡単な「合わない」ということとは、この時期の人間関係は異なります。あなたが今後、あなたらしく自分の実現したい人生を叶えていくうえでぴったりの人を、あなたは今後7年間くらいをかけて選び直していくことになるのです。離れていった人も、ご縁があればまたちゃんとつながれます。淋しいこともあるかもしれませんが、心配しすぎず、現状にこだわりすぎず、前に進みましょう。
心身ともに健やかであるように
そこそこ真面目にジム通いをしていたにもかかわらずムチムチになった私が申し上げるのもナンですが、かに座の人は2019年、健康面に配慮していかれると安心です。大病をするという意味合いではありませんが、持病があったり調子を崩したりしている人は早めに医師の診察を受けるようにすると良いでしょう。健康診断をしばらく受けていないという人は、覚悟を決めて一度しっかり検査をしておきたいですね。
常日頃から、心身を整えていく意識を持つことも大切です。ごはんが美味しく感じられて体重が増えやすい時期ですから、定期的な運動はぜひ取り入れたいところです。対人関係の心配事を抱えているなら、おそらくはあなたが自覚している以上にストレスが溜まっているということでしょう。実感がない場合でも、「自分は大丈夫」とストレス耐性を過信するのは禁物。気分転換のつもりで、発散のためのアクティビティに挑戦してみるといいでしょう。
また、今年は地味に忙しいのも特徴です。あなたにしかできない役回りも多く、休むに休めないということもあるかもしれません。せめて休日には仕事を持ち込むことなく、しっかりと養生するように意識したいところです。
<恋愛運>
2018年はかに座の人の恋愛運が大きく盛り上がりを見せた年でした。もちろん人により差はあったことでしょうが、ときめくような嬉しい出来事に恵まれた方も多かったのではないでしょうか。2019年は、ここまであなたが恋愛やパートナーシップにどう向き合ってきたかが試される年になります。
これまで責任を持って恋人やパートナーと向き合ってきた人であれば、安定した関係を続けていくことができるでしょう。もちろん向き合うのみならず、相手とともにいるために試行錯誤しながら自分を変えていく努力はそこそこ、しなければなりません。ただ、それは一方的に耐えるばかりのモラルハラスメントめいたものではなく、お互いが幸福でいるための「微調整」なのだろうと思います。
もしもあなたが未婚カップルで結婚を考えている場合、今このステップを踏んでおられるのはすばらしいタイミングです。安定した関係を築くだけでなく、周りからも祝福と応援が受けられるという、嬉しいサイクルのなかで結婚生活を始められるでしょう。婚活や恋活で恋人を探している人であれば、ただ情熱のままに関係を進めるのではなく、お互いがお互いにとってどんな存在であることがベストなのか、確かめ合いながら関係を深めていけると素敵です。先を急がずたくさん会話をして、お互いを理解し合っていけるといいですね。
一方で、パートナーシップの問題や相手に向き合うことを避けてきたカップルの場合、ふたりの間にある溝は広がっていく一方です。具体的な問題が起こりやすく、悪くすると別れを選ぶ可能性も出てくるかもしれません。特に、2017年以前からこじれているカップルの場合、今からでも真剣に絆を強める努力をなさったほうがよろしいかと思います。
<仕事運>
対人関係をブラッシュアップしながら、目の前のことにコツコツと取り組んでいく地道な努力の1年です。過去数年の努力がいろいろなところで報われるので、過去の努力にも意味があったのだと伏線を回収するような出来事も起こってきそうです。頑張った自分を、ぜひねぎらってあげてくださいね。そうすることで、次へとつながる力も湧いてくるはずです。
仕事では対外的に大きな活動をするというよりは、自分に与えられた役割でベストを尽くすことが幸運につながるときです。上司や先輩の指示に従うことにも大きな意味があるでしょう。こうした姿勢を受け身と見るむきもありますが、かに座の人の実感としては人に尽くす面白さ、責任をきっちりと果たす達成感といったものが感じられ、“やらされ感”といったものはゼロであろうと思います。そこには与えられた仕事であっても、自分にこそできるパーフェクトな仕事という自負心があるのでしょう。そうした姿勢がプラスとなって、あなたの評価を上げたり新しい仕事を呼び込んだり、という流れを起こすことにもつながっていきます。
思えば2011年から現在に至るまで、仕事のスタイルを大きく変えた方は少なくないでしょう。7年前の自分と比べると、あなたは比べ物にならないくらいのびのびと、自由に力を発揮できるようになっているはず。決して平坦な道のりではなく、ときに意に沿わない環境や人間関係もあったと思います。それでもくさることなく頑張ってきたからの今、なのです。
2019年からの7年間は、仲間との関わりにスポットライトが当たります。知らず知らずのうちに自分らしさを失っていた人や関係性は自然に離れていき、あなた自身もチームワークについて深く考えることになるでしょう。わざと自ら孤立するような環境に身を置き、自分の力だけで動いてみる選択をなさる人も多いかもしれません。それもまた良いことであろうと思いますが、最終的にはこれからのあなたに必要な人とのご縁が、しっかりと築かれていくはずです。とはいえ、これは7年という長い時間の流れで起こること。長丁場の話になりますので、ゆったり構えていらしてください。
就職活動、あるいは転職活動をなさっている方は、あなたのポテンシャルに見合ったすばらしい仕事に出合えるでしょう。そのためにも、自分は仕事を通してどんな役割を担いたいか、人からどのように必要とされたいかを考えてみると方向性が定まりやすくなります。転職活動中の方であれば、過去の実績だけでなく「何をやりたくなかったか」を明確にしてみると、良いご縁を招くことができるだろうと思います。
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電子書籍『2019年上半期 12星座別あなたの運勢』または『2019年上半期 12星座別あなたの運勢かに座』では、2019年上半期の総合的な星回りと月々の傾向、また恋愛運・仕事運の月ごと(1月〜6月)の運勢をお読みいただけます。ぜひご参考にしてください。
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