従来の価値観が大きく変わっていきそうな2019年。
あなたにとっての「新しい幸せの形」とは?
連載「ご縁の法則」で大人気の占い師、真木あかりさんの新刊 『2019年上半期 12星座別あなたの運勢』より、各星座別ご縁の傾向と対策をお伝えいたします。
長いトンネルを抜けて、どこへでも歩いていける
2019年のいて座の人の星回りを拝見して、私は「長いトンネルを抜け出て、自由にどこへでも行ける年」というイメージを抱いています。出口なんかないんじゃないか、歩くだけ無駄ではないのかと思う日々もあったことでしょう。それでもなんとか前を向いて、あなたは少しずつ出口を目指してきたのです。現実のトンネルは出口があれば光が見えますが、人生で時折さまよい込んでしまうトンネルは、目をこらしても何も見えないことが多いものです。不安な夜も多かったことでしょう、頑張っていらっしゃいましたね。
少しいて座の人の運命を振り返ってみますと、2014年12月から2017年12月にかけて、いて座には土星が滞在していました。土星は「学びと制限の星」であり、自分をぐっと押さえつけてそのときどきの自分に必要な学びを得る、というような出来事が起こりやすくなります。この時期、まるで両足を縛り付けられたかのように持ち前の自分らしさを出せなかったり、自分をまるごと否定されたような気持ちになっていたりする時期です。あなたはひとりで行動するのも大好きな人ですが、それでもこの時期の孤独はひときわ、強く感じられたかもしれません。どれほど、淋しかったことでしょうか。
もちろん、あなたもおそらくわかっておいでだと思いますが、そういう時期も必要なのです。人生の苦さや暗さを味わった人がやわらかな眼差しを手に入れるように、土星の時間を経ることで大人として成熟した振る舞いや考え方、人との向き合い方を身に着けていく人は非常に多いのです。ただいやな出来事があるだけの無駄な時間では決してありません。
ただ、2018年は確かに土星が抜けて足取りは軽くなったものの、まだまだすっきりした感覚を得られなかった方もいらっしゃるかもしれません。土星の時間とつながるようにして、2017年10月から2018年11月まで、星回り的に“内にこもる”ような時間が続いていたためです。土星が巡ってきていた頃よりもずいぶん心は楽であったことでしょうが、ガンガンいくよりも自分自身と対話する、自分はどうしたいかを問い続けるという時間は、自由を愛するいて座の人にとっては「自分らしくない」と思うときもあったかもしれません。ただ、いて座はもともと精神的な探求を愛する人でもあります。人が「そんなに深く考えなくてもいいのではないか」と言うようなことでも、どこまでものめり込むように思考実験を繰り返したりしています。そのためときどきやばいほどの理想論者になりがち、というユニークな一面もあるのですが、まあそれは別のお話ですね。何はともあれ、土星というおのれを律する期間のあとに探求の時間が巡ってきたことで、あなたは本当に深い「自分」を味わい尽くしたのであろうと思います。
過去の振り返りがずいぶん長くなってしまいました、未来について語ってまいりましょう。2018年11月8日、「幸運と拡大の星」と呼ばれる木星がいて座に巡ってきます。木星はさまざまな幸運を投げかけてくれる吉星で、さらに言えばいて座の支配星でもあります。木星がつかさどる意味合いがスムーズに発揮されやすいので、どの星座の人にもわかりやすい形で星の恩恵があるでしょう。もちろん、いて座の人においては言うまでもありません。この時期は、2019年12月3日まで続きます。
長い長いトンネルを抜けて見えるのは青い空でしょうか、きれいな花畑でしょうか。緑の平野を貫く確かな道である人も多いだろうと思います。ずっとずっと自分と向き合ってきたからこそ見ることができる「本当の意味で自分らしく生きていける世界」が広がっているはずです。
といっても、あなたはこれまで、どんなときも自分らしく生きていらっしゃっただろうと思います。楽しいときはとことん、そうでないときもそれなりに。だから「自分らしく」と言われても「今更そんな」と思われるかもしれませんが、ここから先はぐっと選択肢が広がります。求めさえすれば、あなたはたくさんのものを手にすることができるでしょう。かたちはなくともそこにあると信じられる、本物の希望はすぐそこに座っています。
長くトンネルのなかにいて、世界がまだ少し怖いものに思える人もいらっしゃるかもしれません。怖くても大丈夫。世界はあなたの味方であることを、いつも忘れずにいてくださいね。
お金や仕事との向き合い方を、粘り強くドラスティックにチューニングする
いて座の人にとって全体的に明るい光がさしているような2019年、仕事やお金に対する向き合い方も変化が訪れそうです。自分にとって「当たり前」だったことを見直し、より自分らしく生きるためにチューニングしていくような出来事があるでしょう。
たとえば今、仕事について窮屈だと感じられていることがあるなら、改善や脱却を試みることになるでしょう。職や働き方を変えることにどうしても気が進まずズルズルと同じ場所にいたような人も、今の環境に自分を置き続けることはもう選ばないだろうと思います。しがらみ、未練、情、そういったものもスッパリと置いて、新しい自分を選ぶことができます。この流れは決して今年だけに限った話ではなく、2019年春から2026年にかけて起こる長いスパンでのチャレンジになります。未来を思い描くときや迷ったとき、折々でこのことを思い出していただけると、良い選択ができるだろうと思います。
ちなみに、自分から変化を起こす可能性は高いのですが、人によっては思いもよらない出来事をきっかけに突然、変化を迫られることになるかもしれません。人は基本的に変化を嫌う生き物です。突拍子もないことであればなおさらで「これは悪いことだ!」と思ってしまうかもしれません。ただ、向こう7年間はできるだけ「この変化は自分にどう活かせるだろうか?」と考える時間を持ってみるとよろしいかと思います。そして、できれば流れに乗ってみること。これまでの仕事観からは想像もしなかったような自由な世界にめぐりあう可能性が高いです。現状にしがみついていては、きっと見えない世界だろうと思います。
仕事と深く関わりがあるのがお金です。2018年からすでに堅実モードになっている人は多いかと思いますが、2019年はここまでに書いた通り、仕事で大きな変革が起こる可能性がある時期がスタートします。そのとき、お金まわりについてはあまり無謀なチャレンジにならないようご注意いただけたらと思います。ハイリスク・ハイリターンは向きません。ローリスク・ローリターンでコツコツと堅実にいける道を、できるだけ模索しましょう。買い物では直感による衝動買いは避けること。時間をかけてじっくりと、自分に必要なものを検討なさるといいでしょう。
固定観念から自由になれる
いて座の人は根っからの自由人です。世間が言う「当たり前」や「普通」は特に気にしないほうですが、それでも自分のなかの理想を追い求めているうちに「女性ならこうあるべき」「会社員ならこうあるべき」「父親ならこうしないと」といった、基準のようなものができているものです。こうした基準によって自分自身を美しく、理性的にコントロールするのも素晴らしいことです。ただ、もし自分らしさを失わせている基準があるならば、2019年春以降はひとつひとつ、それを手放していけるでしょう。
素敵な出会いや経験によって、自分にはもう必要がないと気づくのかもしれません。その基準によって誰かを傷つけたり、批判されたりして「封印」するのかもしれません。ときに自分が信じてきたものが打ち砕かれて少なからぬ衝撃を受けるかもしれませんが、大丈夫です。きっと、あなたにとってはより自分らしく生きていくために必要なステップのひとつなのだろうと思います。
<恋愛運>
いて座の人は2011年春から7年間ほどのあいだ、恋愛において大きく成長を遂げたのではないでしょうか。7年もあれば小学生は中学生になるわけです、そりゃあ成長もするだろうよと思われるむきもあるかもしれませんが、それを踏まえてもかつてとは別人のように、恋愛観が変わったという方は少なくないだろうと思います。想像もしなかったような刺激的な恋をしたり、ずっとそばにいると信じた人と関係をぱつんと断ち切ったり、まさに「嵐」という言葉そのものの日々を過ごす、という時期が訪れていたのでした。いて座はもともと、スリリングな恋愛は大好物です。できたらドラマのような恋愛を経験したいと思う人も多いのです。それでもなお疲弊するような恋の嵐のなかで、人生のなかで最も愛について考えて考えて、悩み抜いた日々だったのではないでしょうか。
こうした影響をもたらしたのは、「自由と改革の星」と呼ばれる天王星です。凝り固まった価値観やいらない常識を打ち破ってくれるのですが、ときにそれが大きなショックを伴う大事件として起こることが多いのがこの星の特徴です。ただ、その経験をしたあとは、人は幼稚さや身勝手さ、とらわれのようなものをいくばくか捨て、とても自由になることができるのです。人を愛する感情をどうしても素直に出せなかった人や、なぜか自分に我慢を強いていたような人も、自分なりの愛し方を獲得できることもあります。どちらにせよ自分らしく、自分の人生を生きられるようになるのです。
自由を愛するいて座が、本当の意味で愛の自由を得られる道のりだった7年。それが終わりを告げるのは2019年3月6日です。あなたはすっかり塗り替えられた、成熟した「愛する能力」を持ってこれからの人生を生きていくことになります。嵐のような経験も決して無駄ではなかったと思えるようなタイミングも、感じられるようになるでしょう。
折しも、木星がいて座に巡ってくる時期は愛もあなたの味方をしてくれます。ともに長く歩めるパートナーを見つけることができる人は多いでしょう。パートナーとの関係を深め、問題を解決していける人も多いはずです。ただし、もし恋人同士や夫婦の間に埋めることのできない溝ができて改善が見込めない場合、お互いがただズルズルと依存し合っているような場合などにおいては、関係を終わらせようという話にもなるかもしれません。一度は愛し合ったふたりがお別れになるのは淋しいものです。ただ、それは決して凶というわけではなく、あなたがあなたらしく生きるためのスタートラインであろうと思います。
<仕事運>
仕事運については、2019年は全般的に非常に好調です。が、根本のところはあなたからアクションを起こす、というステップを経て運気が動いていくということをまず、心に刻んでおいていただけたらと思います。「いいものを作れば売れる」「頑張ればきっと注目してもらえる」といった頑張り方は素晴らしいことですが、あと一歩の「自分が見てもらえるためのアピール」をしっかりしていくことが大切です。白羽の矢を自ら誘導する、くらいの心づもりでいらっしゃるのがベストです。
そうした働きかけを行っていくことにより、新しい取り組みがいくつか始まるでしょう。昇進や異動、転職などで今までと活躍のステージが変わる可能性も高そうです。そろそろ上に行きたいと思われているなら、今年は紛れもなくチャンスと言えるでしょう。
また、2019年から7年ほどの時間をかけて、あなたは仕事のスタイルをドラスティックに変えていくことになりそうです。自分がどのように会社や社会に貢献できるか、何をもってやりがいを感じるのか、といったテーマは仕事をするうえで誰しも考えたことはあると思うのですが、これを「自分でデザインしていく」というフェーズに入るのが2019年なんですね。すでに世の中にある働き方やポジションのなかから働き方を選ぶのではなく、自分にフィットする方法を作り出していく。あなたの個性を尊重する、または輝かせる仕事を生み出していく。いて座の方であればきっと、楽しみながら模索していけるのではないかと思います。2018年に自分と向き合って考えたことも、きっとここで役立ってくることでしょう。
逆に言えば「そこそこの努力でそこそこ稼げたらいい」という発想でいると、思ってもみなかった展開により「本気で向き合う」ということを強いられることになるかもしれません。
一生懸命頑張っていたのに意に沿わない出来事が起きた際は「世の中の“当たり前”に盲従していなかっただろうか」「人に流されるままに仕事をしていなかっただろうか」といったことを、少し振り返ってみるとヒントが見つかりやすいと思います。
未来は、たくさんの選択の連続です。「これでいい」ではなく「これがいい」を積み上げていくことで、いつかの自分が「こんなふうに働きたい」と思ったことにも、手が届くようになります。2019年は良い波に乗っていきやすい時期ですから、ぜひこの勢いを自分のものにしていきましょうね。
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電子書籍『2019年上半期 12星座別あなたの運勢』または『2019年上半期 12星座別あなたの運勢いて座』では、2019年上半期の総合的な星回りと月々の傾向、また恋愛運・仕事運の月ごと(1月〜6月)の運勢をお読みいただけます。ぜひご参考にしてください。
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