スーパーマーケットは楽しい。
一日の観光を終え、そこそこ疲れていても必ず寄ってしまうほど楽しい。旅の間中、何度も通っているのだから、だいたいの品揃えはわかっている。なのに、小一時間はうろうろ。
缶入りのシードルを何度か買った。甘いタイプ、辛いタイプ、両方試したが、わたしは甘めが好み。ほどよいアルコールで、ほろよい。楽しい一日だったなぁとホテルのベッドから眠りに落ちる幸せなひととき。
インスタントスープや、チョコレート、マリメッコの紙ナプキンなども、お土産にちょこちょこ購入。日増しに、スーツケースの中が食べ物で増えていく。帰国後も、まだしばらくはフィンランドがつづくのだと思うと、見ているだけで愉快だった。
ヘルシンキのスーパーマーケットのレジの人には椅子があった。みな、座ってレジに向かっている。椅子はあるが、立って仕事をしている人もいた。楽な体勢を選択できるようだった。日本のスーパーにもレジに椅子があればよいのではないか。座ってレジを打つことに、なんの問題もないのである。
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仕事の打ち合わせ中、まったく違うことを考えてしまう。ひとり旅に出ても、相変わらず誰とも触れ合わない。無地の傘が欲しいのに、チェックの傘を買ってくる。〈やれやれ〉な大人に仕上がってきたけれど、人生について考えない日はない。そんな日々のアレコレ。
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