たちまち重版!好評発売中の『ていうか、男は「好きだよ」と噓をつき、女は「嫌い」と噓をつくんです。』(幻冬舎文庫)の著者で、人気ブロガーのDJあおいさんに、本書の中で特に反響が高かった名言について改めてお話を伺いました。
DJあおいさんの回答は、目からウロコで刺激的! ピリ辛アドバイスを、全3回でお届けいたします。
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男性と女性とでは会話に求めるものが違う
──こ…これって、女の話はオチがないってことですよね?
DJあおい(以下、あおい):そうです。男性は着地点のない話はあまりしませんが、女性は話すことが目的で、目的地なんて求めていませんよね。求めているのは共感。女性同士の会話は誰かがひとつお題となる話をすれば「そうそう、わかるわかる」「実は私もこの間」というように延々と続けることができますよね。「井戸端会議に花が咲く」という言葉があるように、女性が複数集まれば、会話が尽きることはありません。
一方で、男性は目的のない会話はしませんし、過去や自分に関係のない人に興味がありません。ですから、「私の会社の同僚のA子ちゃん、昔、芸能人の○○と付き合ってたんだって~。○○ってテレビで見ると怖そうだけど、本当はすごく優しいらしくて、帰りが遅くなったら電話すれば必ず迎えに来てくれて………………」といった、女性なら積極的に食いつきそうな話は苦痛でしかありません。…………のあたりから「で、オチは?」と思っているか、聞いてないはずです。
──では、男性にうんざりされないためには、どうしたらよいのでしょうか?
あおい:会話の基本は「引き出し合い」。相手が持っているまだ空いていない引き出しを探って、そこを引き出す。男性でも興味があることなら会話に花が咲くこともあります。それがもしかしたら自分にはまったく興味がないことかもしれませんが、それを一生懸命聞いて引き出すことで、相手もオチのない漂流話にも付き合ってくれるようになるのかもしれませんね。
それから話し方にも気をつけましょう。女性同士は会話のニュアンスでだいたいのことが伝わるのでラクですが、男性は5W1Hをしっかり話さないとなかなか伝わりません。いつ、誰が、どこで、何をしたのか。そういった事実関係を明確に伝えることを心がけて話すと、自然に会話が漂流しにくくなりますよ。
男性に話を聞いてもらいたいなら出だし3秒が命
──そうするとすぐに話しも終わってしまいそうですが…。
あおい:それでよいのです。つき合い始めのカップルであれば、男性も浮かれて漂流話にも付き合ってくれますが、その状態がいったん落ち着いてしまったあとは、会話もコンパクトにおさめてほしいと思っているはず。心あたり、ありませんか?まず相手に「これは聞くべき話だ」と思わせるように、出だし3秒が重要。さらに140文字以内で無駄なく用件が伝えられればうんざりされません。
──それは…まるで仕事のようですね。
あおい:男性がうんざりしない会話ができるようになると、自然とプレゼン力も上がります。ツイッターは140文字ですから、短い文章で人の心をつかむ練習にはとても向いていると思いますよ(笑)。
結論
共感を強要するような話題は、男性を遠ざけるだけ。
漂流話がしたいなら、女性同士ですべし!
(取材・文/鷲頭文子)