おなかが減ったな~と思いながら机に向かっていた夕暮れどき。スマホに友達からのメッセージ。どうやら近くにいるようだ。渡りに船とはこのこと。カフェで甘味の補給! と飛び出していく。
春の風。駅まで自転車でぐんぐん進む。快適だ。花粉が飛んでいるはずなのに目がかゆくない。鼻もぐずぐずしない。ちょっと前の沖縄・三泊四日ひとり旅の効果がつづいているのだ。沖縄の花粉ナシの空気を吸いつづけて体内が浄化され、一旦、花粉の症状が治まっているのである。いつまでつづくのかは知らぬが、花粉症じゃない人の気分で公園の桜の木の下を通り過ぎる。あと一週間もすると満開になると思えば、ただの枝まで威勢よく見えた。
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前進する日もしない日も
仕事の打ち合わせ中、まったく違うことを考えてしまう。ひとり旅に出ても、相変わらず誰とも触れ合わない。無地の傘が欲しいのに、チェックの傘を買ってくる。〈やれやれ〉な大人に仕上がってきたけれど、人生について考えない日はない。そんな日々のアレコレ。
編集部からのお知らせ
「前進する日もしない日も」は2022年4月にリニューアルしてスタートします。どうぞご期待ください!