第3回は、現地のMTVでもブラックミュージックのMVがどんどんかかるようになった80年代半ば以降のお話。儲かるとわかってからは、MTVが積極的にかけたヒップホップ。中でも、とある番組が、人気を後押ししたそう。そして、ヒップホップの作り手側にも変化があったようです。
(写真:岡本大輔 構成:幻冬舎plus編集部)
ホワイトマーケットにもアプローチしたRun-D.M.Cの「Rock Box」
Kダブ それで、MTVが80年代半ば以降、どう変わっていくかの話になります。マイケル・ジャクソンの「Billie Jean」(1982)、「Beat It」(1982)、「Thriller」(1982)で味をしめて、MTVでかかるMVは、他のアーティストもみんな並んで踊るようになっていた。シンディ・ローパーもそうだし、パット・ベネターとかも踊ってたじゃないですか。
横川 踊ってた踊ってた。
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MTVが教えてくれたこと
1981年8月1日午前0時に「観る音楽」の文化を作り出し、熱狂を巻き起こした音楽番組MTVは始まった。CM→MV(ミュージック・ビデオ)→映画監督という流れができ、あらゆる映像技術がMVで試されて行ったあの時代を振り返る。
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