スピリチュアルな世界についてわかりやすくつづったブログや書籍が大人気の桜井識子さん。豊臣秀吉さんが実行していた「運玉」の育て方や、運命や幸運についてのホントのところを紹介した最新刊『運玉 誰もが持つ幸運の素』(桜井識子氏著・幻冬舎文庫)が発売即重版となる大反響です!
今回は本書の内容から、「人生の設計図は自分が書いている」についてご紹介します。私たちの人生は、生まれる前に計画したとおりに進んでいるといいます。
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地上に生まれ出る前に人生を計画
運命とはなにか……と考えたとき、その言葉のイメージから、
「天が決めた人生」
「生まれたときに与えられた人生」
と思っている人が多いのではないかと思います。
使命も寿命もつらいことも、すべては天によって決定されている、そういうふうに心のどこかで無意識にとらえているのではないでしょうか。
だから占いなどでその運命を少しでも知りたい、それによってうまく生きていきたい……という気持ちになるのではないかと思います。
“運命”という言葉の響きでそう錯覚してしまうわけで、実際はそうではありません。
人間に命を与えてくれる“絶対神”は愛そのものの存在ですので、私たち人間に喜びとして、恵みとして、生を与えてくれます。命をくれる、それだけです。そこから先、ああだこうだと指図やおせっかいはしません。
どういうことかと言いますと、生を与えるときに、魂が成長するように試練も与えておこうとか、本人のために苦難も与えようとか、そういうおせっかいはしないのです。
さあ、地上へ降りて、楽しいこともつらいことも経験し、思い切り人生を謳歌(おうか)して、たくさんの感動を持って帰って来なさい、とただそれだけなのです。
地上に生まれ出ることが決まって、どんな人生を歩むことにするのか……その計画を練るのは“自分”です。寿命も性別も生きていく方向も、全部自分が選択しています。しかしその精密さは人によります。
映画の脚本のように次はこうなって、その次はこうなる、と細部まで決めて来る人もいれば、この年齢のあたりでこの出来事と遭遇しよう、と大まかなことだけを決めて来る人、まったく白紙の状態で自由に人生を作る計画で来ている人もいます。
目的に合わせて容姿も環境も選んでいる
では、その決め方とは一体どのようなものなのでしょうか。
私は幕末で一介のしがない勤皇(きんのう)の志士でしたが志半ばで死んだため、次回もお国のために頑張りたいと思い、男に生まれました。
その人生を生きているときに、自分の人生のテーマに沿っていると思える特攻隊という制度ができて、それに志願して人生を終えました。
政治家になって世の中を変えようとか、音楽家になってたくさんの人を癒そうとか、プロスポーツ選手になって多くの人にエンターテインメントを提供しようとか、どういう方向で生きていくか、それをまず自分で決めます。
前回は王族で窮屈だったから、今回は伸び伸びとした一般人を体験する人生にしようという場合もあるでしょうし、前回キリスト教の宣教師をやったから、今回はお坊さんになって仏教をやってみよう、というのもあると思います。
過去世で短命の人生が続いていたら、老人の体験もしてみたいということで、長生きすることを選んだりします。
なかには、今世で輪廻(りんね)は終わりという人もいて、長く生きて余分なカルマを作らないよう早世しようという計画もあります。
どこの国に生まれるかも選べますので、近代文明に染まっていない民族に生まれて自然とともに生きてみたり、文化遺産だらけのヨーロッパで遺跡の修復に人生を捧(ささ)げてみたり、男尊女卑がひどいところで女性の人権のために戦ったりと、人生の目的はそれこそ星の数ほどあります。
そして、このように自分が決めた人生の目的によって、達成しやすいようあらゆることを自分で選び、調整をします。
美人かブサイクかという容姿も、頭脳明晰(めいせき)かそうでないかという機能的なことも、お金持ちか貧乏かという環境も、すべて自分が選択しています。
「ちょっと待って、識子さん、そこ納得いかないわ~」と思われる人がいるかもしれません。そのお気持ちはよくわかります。だって私も、とびきりの美人で生まれて来たかったな~、と思うからです。
しかし、目も覚めるような超美人に生まれてしまったら、どこぞの大富豪の御曹司に見初められて玉の輿(こし)に乗り、人生が全然違う方向に流れていたかもしれません。
出会うべき人と「人生のここで出会いましょう」と約束をしているのに、美人に生まれたばっかりに女優になってしまい、一般人であるソウルメイトと出会えなくなったら困ります。
玉の輿に乗る、大女優になるという、そういう人生を今回は選択しないのですから、道がそれてしまう可能性がある容貌は選ばないわけです。
美人で頭が良くてお金持ち、に生まれなかったのはなぜ?
美人もしくはハンサムであり、さらに頭も良くて、かつ、お金持ちという設定を、人はどうして毎回しないのでしょう?
「そのほうが断然、幸せで楽しい人生が送れると思う」
「嫉妬とかひがみなどの低い波動の感情を持たなくてすむから、霊的にもいいんじゃないの?」
「コンプレックスに悩まない人生は精神的にもすごく良さそう」
と、考える人は多いと思います。
「私は霊格なんか上がらなくていいんです。人を羨(うらや)んだり妬(ねた)んだりしなくてすむから、お金持ちのほうがいいです。人格もそのほうが高くなると思います」というメッセージをもらったこともあります。
実は魂には学習シートのようなものがあって、それには学習すべき細かい項目が何千何万と並んでいます。同じような人生を送ると、同じところにしかチェックが付きません。
「貧乏だけど、人を羨ましがらず、明るい性格を保ちました」
「貧乏だけど、金銭的に卑屈にならず、ポジティブに生きました」
「お金持ちだけど、人を見下したりせず、心清らかに生きました」
というこのような項目はあっても、
「お金持ちだけど、金銭的に卑屈になりませんでした」
という項目はないので、貧乏で卑屈にならない人生もやってみるわけです。
「美人じゃなくても性格の良さで輝いた人になりました」
という項目にも挑戦してみるのです。
「え~、私は、別にそこにチェックは入らなくていいんだけど~」
「それより超美人のほうが絶対にいいわ!」
と“人間であるいま”、そう思うかもしれません。
しかし人は魂に戻ると……つまり、肉体を脱いであちらの世界に帰ると、霊格を向上させよう! 頑張ろう! という非常に前向きなキラキラした存在になります。
ダルいわー、面倒臭いわー、ラクして生きたいわー、というのは人間という重たい肉体を着ているがゆえの発想なのです。
地上に降りて人間になると、前向きで崇高な魂だったときの気持ちは忘れてしまいます。それで自分のいまの環境にぶーぶー文句を言ったりするわけです。
魂だった自分はそうなることも予測していますので、志の高い魂本来の気持ちを忘れたままうっかり人生を終えないように、そして見えない世界の素晴らしさを思い出すために、人生のあちこちに試練を用意しておきます。
このあたりで病気になって自分を見つめ直そうとか、ここでつらい思いをして深く考えるようにし、神仏の世界に目覚めよう、とかです。
このへんで霊格をぐーんと成長させたいから、ちょっときつい試練なども組み込んでみようかな、といった感じで自分が計画しています(不幸に関しては全部が全部、自分で決めて来たことではないです。霊的な障(さわ)りだったり、自分が人にしたことの反応だったり、天の矯正だったりすることもあります)。
このように自分が決めて来た諸々(もろもろ)のことが運命です。天から一方的に与えられたような錯覚を起こしがちですが、違うのです。
ですので、「与えられた」自分の使命を知りたいのではなく、「自分が考えて計画した」自分の使命を思い出したいというのが正しいと言えるかと思います。
運玉
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それは、白く輝く小さな「運玉」を心の中で大事に育てるというもの。
実は運玉は天から与えられて誰もが持っているのに、育てている人はほとんどいないのです。
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知ると知らないでは人生が大きく変わります!
◎運玉はいつ、どこでもらえるのか
◎ラッキーな出来事を喜ぶことがもらうコツ
◎秀吉さんは実は天下を取る運命ではなかった
◎人生の設計図は自分が書いている
◎神仏はなぜ殺人を止めないのか
◎運命を変えるには神様の助けがいる
◎一生お金持ちになれない人の考え方とは
◎スピリチュアルの世界で道に迷わないために ……など