スピリチュアルな世界についてわかりやすくつづったブログや書籍が大人気の桜井識子さん。豊臣秀吉さんが実行していた「運玉」の育て方や、運命や幸運についてのホントのところを紹介した最新刊『運玉 誰もが持つ幸運の素』(桜井識子氏著・幻冬舎文庫)が発売即重版となる大反響です!
今回は本書の内容から、「自分にポジティブな暗示を掛ける」についてご紹介します。あなたの成功を邪魔しているのは、実はあなた自身の掛けた暗示なのかもしれません。
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人は自分で自分に術を掛けている
皆さんご存じのように、日本には“言霊(ことだま)”という考え方があり、実はその力が意外と影響を及ぼす、ということを『幸せになるひっそりスピリチュアル作法』という本に書きました。
これと並行してあるのが、自分に暗示を掛ける、というものです。言霊と共通する部分がありますが、こちらは自分で自分に術を掛けるようなものです。
実は人は知らず知らずのうちに自分に暗示を掛けています。たとえば、
「私、パソコン苦手なのよね~」
と言うクセがあったとします。苦手だ、と言うたびに、口から出たその言葉が耳から入って、「私はパソコンが苦手なのだ」と自分に暗示を掛けています。
口癖になっていたら繰り返し繰り返しこの暗示を掛ける行為をしているわけで、いつまでたっても上達しません。
なにかに挑戦しようとして「うまくいかないかもしれないけど」と、失敗したときに恥をかかないよう、ただ単に予防線を張っただけの言葉でも、耳から「うまくいかないかも」という言葉が入ると暗示が掛かります。うまくいかない可能性のほうが高いのだ、と。
これは他人に関しても同じです。
友人がなにかにチャレンジするとします。
「世の中、そんなにうまくいくわけないやんなぁ?」と別の友人と噂話をしたり、もしくはダンナさんにこのような話をしたりすると、その言葉は耳から入って、同じようなことを“自分がするときに”失敗してしまうのです。
「世の中、そんなにうまくいくわけない」と自分が言い聞かせているからです。
“自分の声”が言い聞かせるため、人が言い聞かせるより効果が高いので気をつけたほうがいいです。ネガティブな言動は避けることをお勧めします。
一生お金持ちになれない人の考え方とは
逆に言えば、ポジティブなことも暗示に掛けられるということになります。ですので、そちらは大いに利用するといいです。「私はやればできる!」などです。
似たようなお話ですが、人は自分の“考え方”にも暗示を掛けられて、それに縛られていることがあります。その最たるものは、「ラクして儲けるやつはロクなやつじゃない」という言葉です。
嫌悪する気持ち、どうせ陰で悪いことをしてるのだろうコイツは、という見下す気持ちも含まれているように思います。つまり、ラクしてお金持ちになった人は悪人、ととらえているわけです。
となると、魂は、悪人になりたくないのでお金持ちになろうとしません。あいつはロクなやつじゃない、と人に言われたくないからです。
ですから正確に言うと、お金持ちになれない、のではなく、お金持ちにならない、のです。魂の意思です。自分で、お金持ちに“ならない”という道を選んでいるわけです。
この、「ラクして儲けるやつはロクなやつじゃない」という考え方を捨てないと一生、お金持ちにはなれないと思います。
ラクして儲けるのは悪いこと?
高齢者で、この考え方に暗示を掛けられ縛られている人を何人も知っています(お金持ちでないことは不幸なことではありませんが)。
ヘルパーのサービスで一緒にいたときのことです。テレビに裕福な人が出ると、
「どうせ陰で悪いことしてんねやろ」とか、
「こんなやつ、ロクな死に方せえへんで」などと言っていました。
実はラクしてお金を稼ぐことは決して悪いことではありません。
たとえ話で説明をしますと、近所の人が和菓子屋さんの事業を始めたとします。資金を投入して店舗を構え、材料を仕入れ、早朝から一生懸命に働いて、和菓子を作ります。人件費も使って人を雇い、和菓子を売ります。
お客さんには従業員一同、常に愛想良くし、朝早くから夜遅くまで汗水たらして働いて、お店の評判が良くなってお店が発展していきます。
人は、「一生懸命働いて頑張ったから、お店が繁盛して当然よね」と思います。
しかし、同じ町内に住む若者が、このお店から定価150円の和菓子を交渉して安く仕入れ、パソコンでカチカチやって200円でネットで売ったとします(法的なことはわかりませんので、あくまでもたとえ話としてお読みください)。
「材料厳選!」とか「高級志向の和菓子! 」「お茶会で絶賛される! 」など上手に宣伝してガンガン売ります。市場は全国ですから、当然、儲けも大きいです。店舗で朝早くから生産し、夜遅くまで働いた人より、ラクしてより多くのお金を儲けます。
でも、これは悪いことではありません。ネットで売る、というアイデアがあっただけのことです。
人は「ンマー! ラクして儲けちゃって!」と言うかもしれません。
この“ラクして儲けちゃって! ”と言っている人は、お金持ちになれません。ラクして儲けた人を悪人、不快、と思っているので、こんな悪人にならないでおこう、と魂が思うからです。
やって来る金運を遠ざけようとブレーキがかかります。チャンスがあっても自分から逃してしまうのです。
「そうか、ネットで売るというアイデアがあったか、なるほど~」という考えの人は、金持ちは悪人という考えで自分を縛らないため、自分にチャンスが来れば、それをつかみます。
自分を縛る考えの力はとても大きいのです。
自分の成功を妨害しているのはあなた自身かも
同様に、「そんなん無理やわ」と決めつけると、できません。
「もう年やから、いまから夢を追っても無駄やわ。大きなことはでけへんわ」という方は、スーザン・ボイルさんの例を知っていただきたいです。47歳で冴(さ)えないオバサンから一夜にしてスターになった人です。
スーザン・ボイルさんが47歳という年齢でオーディションに参加したということは、この方には「私、年やから歌手、もう無理やわ」という縛る考えがなかったということです。
高齢で医学部に入学した人とか、高齢になってから画家になった人とか、世間にはそういう人はたくさんいます。
縛る考えがなければ、いくつになっても、どんな道でも開けているのです。
「そんなん、特別な人だけで私には無理」
と思われるかもしれませんが、どんな人でも同じ人間です。人にできることが自分にできないはずはありません。
もしも、私に歌の才能があったら、「スーザン・ボイルさんにできて、私にできないはずがない」と思います。同じ人間なのです。私にもできるはずです。
自分をネガティブな暗示に掛けたり、偏(かたよ)った考え方で縛ったりして、道を閉ざさないことが大切です。自分の成功を一番妨害しているのは、実は自分自身だったりするのです。
運玉
豊臣秀吉に強運をもたらしたスゴい秘技!
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◎運玉はいつ、どこでもらえるのか
◎ラッキーな出来事を喜ぶことがもらうコツ
◎秀吉さんは実は天下を取る運命ではなかった
◎人生の設計図は自分が書いている
◎神仏はなぜ殺人を止めないのか
◎運命を変えるには神様の助けがいる
◎一生お金持ちになれない人の考え方とは
◎スピリチュアルの世界で道に迷わないために ……など