日常の喧噪を忘れさせてくれる山。今回は、山好きの視点とちょっと違った「霊山登山修行」を、『運玉 誰もが持つ幸運の素』(桜井識子著・幻冬舎文庫)からご紹介します。霊山に登って、参拝して、下りてくる登山修行。この夏は、いいご縁をいただく旅などいかがでしょうか。
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山岳系神様はどんな山にいるのか
一般人ができる修行の中で一番お手軽なものは、神社仏閣に参拝することです。
ほかの“修行”と言われているものより濃度は落ちますが、それでもコツコツ積み重ねると、霊感(神仏がわかる霊感のほうで、幽霊が見える霊感ではありません)や霊格向上に効果があります。
神仏に目を掛けてもらえるという、ありがたいオマケもついてきます。
これの超強力バージョンが「霊山登山修行」です。
「霊山登山修行」は、私が勝手に作った言葉ですので、聞いたことがないと思いますが、効果は抜群です。
霊山とは一体どんな山? と、まずここからですが、正確に言うと「山岳系神様がいる山」です。
「山岳系神様がいる山に登る修行」と言うと、まどろっこしくて舌を嚙みそうなので「霊山」というすでに存在する言葉を使って簡潔に言っています。
その山に山岳系神様がいるかどうか……という判断が難しいところですが、私が「います」とご紹介した山には確実にいます。
「自分で見分ける方法はありますか?」と聞かれたら、う~ん、ちょっと難しいかも、というのが正直なところです。
というのも、私自身も自分で行ってみないといるかいないかの判断ができないからです。
資料などを見て「ここにはいらっしゃるだろうな」ということは予想できますが、行ってみないと「います」と断定ができません。
ひとつの目安として、“ちゃんとした神社”の本殿もしくは奥宮が、山頂や山の中腹にあれば可能性がある、ということが言えると思います。
奈良の三輪山とか、香川の金刀比羅宮がある象頭山(琴平山)とか、山形の月山や湯殿山もそうですし、鳥取の大山、鹿児島と宮崎にまたがる高千穂峰もそうです。もちろん熊野の山々もそうです。
なんとなく、ああ、そういう感じか、という雰囲気はおわかりいただけるかと思います。
神様に話しかけつつ登るもよし、黙々と歩いてもよし
登山修行は字のごとく、山に登って、参拝して、下りてくるだけです。
登るときにしんどくて、ヒーヒーゼーゼー言うと思いますが、これで体の内部の黒く良くないものが出ていきます。
山岳系神様の神域を歩いて長時間その中にいるわけですから、憑いている良くないものも落ちます。さらに、自分の波動も神様の高波動の影響で高まり、質が向上します。
一生懸命登る姿を見て、神様に「おぉ、よう来たよう来た」と歓迎してもらえ、ラッキーな場合は一回の登山でご縁ももらえます。
そのご縁をいただくためには、とにかく神様にたくさん話しかけるといいです。神域内ですので、話しかけた言葉はすべて聞いてくれています。
願掛けだけでなく、日常のこと、たとえば家族やテレビ番組の話、どんなことを考えているとか、こんな仕事をしていますとか、思いつくことはなんでも話すことが、ご縁をもらうコツと言えます。
親や夫、妻、恋人以上に、気兼ねも遠慮もなく自分をさらけ出せる存在ですので、思い切り自分を出すといいです。それによってストレス解消にもなります。
話したことに対するアドバイスなども、のちにこちらがわかる形でくれたりします。
傾斜のきつい坂をゼーゼー登っていると、神仏どころじゃない、あまりにもしんど過ぎてなにも考えられない、という場面もあるかと思いますが、これはこれで大事です。
黙々とひたすら歩く……というそれは「歩行禅」と呼ばれるものであり、立派な修行の一種でお坊さんもしている行なのです。
なにも考えずにただただ歩く、それは歩きながら座禅をしているのと同じです。座禅は苦手という人も、歩行禅なら長時間できるかもしれません。
しんどいときは黙って歩行禅をし、余裕があれば神様にご挨拶をして、たくさん話しかける、それが登山修行です。
自然の中で時間を過ごし、自然と触れ合うことによって、生物としての正しい感覚を取り戻せますし、なにしろリフレッシュができます。
ハイキングのつもりで、または健康維持のためという理由で、霊山に登られてもいいと思います。足腰のためにあの神社に時々、歩いて行こうというのもアリです。
コツコツ続けると霊格がレベルアップする
神社仏閣参拝もそうですが、登山修行は“修行”ですので、コツコツ積み重ねていくものです。
何回かやったからといって、すぐに神仏の声が聞こえるとか、神仏が見えるとか、そういうものではありません。
あの空海さんも、あの最澄さんも、おふたりに続く多くの高僧たちも、コツコツと修行を積まれているのです。修行とはそういうものなのです。
10回すれば、即、見える聞こえる! という、魔法のような、即席で習得できるものではありません。
滝行や仏門に入ってするものだけが修行という知識しかなければ、一般の人に修行は無理であり、神仏と繋がりたくてもあきらめるしかなかったと思います。
ですが、神社仏閣に参拝するのも小さな修行、霊山に登るのも修行、ということを知れば、それならコツコツ積み重ねていけるという人もいらっしゃるのではないかと思います。
神様仏様の波動をたくさん浴びることを繰り返していると、自分の波動も神仏色になっていきます。
そうしてコツコツ積み重ねた修行はちゃんと見えない世界でカウントされていますので、自分の能力も霊格も少しずつレベルアップしていきます。
人によっては早めに、「え? もうそんなレベルにまで?」というくらい飛び級で向上する人もいます。元々神仏がわかる霊感があり、霊格も高かったけれど、いままでやり方がわからなかったという人もいるでしょう。
大好きな神様や仏様に会いに行っていたら、いつの間にかこんなに霊格が上がっていました、ああ、ありがたい、というのが神社仏閣参拝修行、霊山登山修行なのです。
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