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ラブコメ!萬葉集

2019.04.26 公開 ポスト

第1回

「令和」にまつわる歌、実はKYな部下がやらかしていた歌だった三宅香帆

(絵:いらすとや)

新元号出典というニュースによって、元号特需に沸く『萬葉集』。

実は私、大学院の隅っこでひっそり『萬葉集』研究をしていたのだけど、まさか自分が生きてるうちに、アマゾンで『万葉集』(岩波文庫)が売り切れになる日が来ようとは思っていなかった。いやはや。嬉しい限りである。

そんなブーム真っ盛りの『萬葉集』だけれども! 

私は!! もっと!!

『萬葉集』のいろんな面をみんなに知ってほしい!!のである。

あまり知られていないけれど、『萬葉集』には4516首という膨大な量の歌が収録されている。そのなかには、たとえば「元祖BL」とでも言いたくなる男性同士の恋愛和歌、今も昔も変わらない「労働したくない!」ひとびとの歌、「この子ってもしかして今風に言うと『メンヘラ』では……?」とひっそり思う重た~い片思いの歌(しかもたくさん)、だじゃれや笑えるネタで乗り切った歌、などなどなど、ありとあらゆるジャンルの歌が詰まっている。

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ラブコメ!萬葉集

新元号「令和」の元ネタとして今注目の「萬葉集」。萬葉集研究をしていた京大院卒書評家が、その面白さを現代目線からぶったぎりつつ解説します。

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三宅香帆

1994年生まれ。高知県出身。文筆家、書評家。京都大学大学院人間・環境学研究科博士前期課程修了。天狼院書店(京都天狼院)元店長。大学院にて萬葉集を研究する傍ら、2016年天狼院書店のウェブサイトに掲載した記事「京大院生の書店スタッフが「正直、これ読んだら人生狂っちゃうよね」と思う本ベスト20を選んでみた。 ≪リーディング・ハイ≫」が2016年年間総合はてなブックマーク数ランキングで第2位に。選書センスと書評が大反響を呼ぶ。著書に外国文学から日本文学、漫画、人文書まで、人生を狂わされる本を50冊を選書した『人生を狂わす名著50』(ライツ社)、『文芸オタクの私が教える バズる文章教室』(サンクチュアリ出版)『副作用あります!? 人生おたすけ処方本』(幻冬舎) 『女の子の謎を解く』(笠間書院)『それを読むたび思い出す』(青土社)などがある。

Blog:https://m3myk.hatenablog.com/
Twitter:@m3_myk

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