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藤倉大の無限大∞

2019.05.16 公開 ポスト

第4回

映画『蜜蜂と遠雷』の中で、課題曲「春と修羅」は5人目のキャラクターだ藤倉大(作曲家)

今年のラ・フォル・ジュルネ(東京)の映画「蜜蜂と遠雷」ブース

前回、ひょんな事から恩田陸さんのベストセラー小説『蜜蜂と遠雷』の映画化で、その音楽の一部に関わることになった話をした。

作中、架空の日本人作曲家・菱沼忠明(ひしぬまただあき)がコンクールに挑む若手ピアニスト(コンテスタント)たちが弾く課題曲の作曲を担当する。

曲の名前は「春と修羅」。

宮沢賢治の詩からインスピレーションを得て、この作曲家は書いたらしい。なかなかセンスいいじゃん、菱沼忠明! 

4人の主人公のコンテスタントが「春と修羅」を演奏する。


そこには驚きの記述がある。

この作品はソロのピアノ作品なのに「カデンツァ」があるのだ。

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藤倉大の無限大∞

ロンドン在住、42歳、作曲家。これまで数々の著名な作曲賞を受賞してきた藤倉大の、アグレッシブな創作生活の風景。音の世界にどっぷり浸かる作曲家は、日々、何を見、何を感じるのか。

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藤倉大 作曲家

1977年大阪生まれ。作曲家。15歳で渡英し、D・ランズウィック、E・ロックスバラ、G・ベンジャミンに師事。国内外の作曲賞を多数、受賞(2019年は3回めの尾高賞を受賞)。数々の音楽祭、音楽団体から作品を委嘱され、いま「世界で最も演奏される現代音楽作曲家」と呼ばれる。2017年、東京芸術劇場「ボンクリ・フェス」アーティスティックディレクターに就任。2019年公開の映画「蜜蜂と遠雷」の音楽を手がける。主な作品:オペラ「ソラリス」「アルマゲドンの夢」、管弦楽曲「レア・グラヴィティ」「グロリアス・クラウズ」など。ホームページ http://www.daifujikura.com

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